他とは少し違う、「初めて」尽くしのリッツ・カールトン
ザ・リッツ・カールトン・レジデンス ワイキキ・ビーチ(以下リッツ・カールトンワイキキ)は2つのタワーからなる総戸数554戸のプロジェクトです。2016年に竣工したのがエバタワー(タワー1)。そして2018年秋に竣工したのがダイヤモンドヘッドタワー(タワー2)です。
住所: | 383 Kalaimoku St., Honolulu, HI 96815 (エバタワー) 2120 Lauula St., Honolulu, HI 96815 (DHタワー) |
タイプ: | ホテルコンド(ホテルレジデンス、コンドテル) |
築年: | 2016年(エバタワー)・2018年(DHタワー) |
総戸数: | 308戸(エバタワー)246戸(DHタワー) |
階数: | 38階建 |
間取り: | スタジオ、1ベッド、2ベッド、3ベッド |
ペット: | 可(犬のみ) |
最低賃貸日数: | 1日 |
デベロッパー: | パックレップ(Pacrep)LLC |
管理会社: | AOUO 383 Kalaimoku |
アメニティー: | インフィニティプール、ジム、ジャグジー、スパ、ビジネスセンター、シアタールーム、会議室、ビジネスセンター、レストラン、ルームサービス・クリーニングサービス等のホテルサービス(有料) |
全室オーシャンビューを確保
海まで続くFort DeRussy公園とその手前にある低層の郵便局の広い敷地が眼下に広がるため、リッツ・カールトンワイキキは全室オーシャンビューを実現しています。直線距離にしてビーチから約600メートル離れている立地ながら、これだけの眺望を確保できるのは、ワイキキではこの場所くらいでしょう。そしてもう一つ、立地に関して特筆すべきはラグジュアリーロウに隣接しているということ。ハワイ不動産オーナーの中には、ラグジュアリーロウでショッピングを楽しまれる方も多いのではないでしょうか。
また、建物山側にあるクヒオ通りは少し暗く、以前は夜に通るのをためらう部分もありましたが、リッツ・カールトンワイキキができたことでこの一帯は少し明るくなりました。
オアフ島で初めて
オアフ島では初となる、リッツ・カールトンのブランドを掲げたホテルコンド。ハワイ州では、マウイ島に続いて2つ目のプロジェクトです。また、リッツ・カールトンがレジデンシャルとホテルを一つのプロジェクト内に共存させるのも、初めてのこと。通常はレジデンシャルかホテルのどちらかとなりますが、ここワイキキのリッツ・カールトンはそういった意味でも特別なプロジェクトです。
さらに、オアフ島だけでなく、ハワイ初出店となるDean & DeLuca、そして東京・四谷の有名店、すし匠も入っています。軽食やちょっとしたコーヒーブレイクに、そして日本と変わらない、またはそれ以上の味で楽しませてくれるお寿司に、楽しみ方は広がる一方です。これらすべて、リッツ・カールトンワイキキだからこそご提供できるもの。「ハワイもやっぱりアメリカだから・・・」と今まではあきらめていたことも、もう、そんな思いをする必要はありません。
やはり日本で強いブランド力
2017年1月、リッツ・カールトンワイキキのジェネラルマネージャーであるDoug Chang氏は新聞記事の取材に対して*、エバタワー308室のオーナーのうち、その約70%は日本人オーナーであると答えています。
これは、同じく日本で注目されているトランプタワーワイキキと比べても圧倒的に多い数です。そして、宿泊客のネット上の口コミも、その多くが「リッツ・カールトンのサービスはやはり素晴らしかった」、と記入していて、リッツ・カールトンというブランドへの信頼感を見て取ることができます。こういった背景からも、特に日本の方が注目しているプロジェクトであることが伺えます。
*Duane Shimogawa ‘Japanese company buys penthouse at Ritz-Carlton Waikiki tower’
https://www.bizjournals.com/pacific/news/2017/01/11/japanese-company-buys-penthouse-at-ritz-carlton.html
デベロッパーはトランプタワーワイキキと同じ
このプロジェクトのデベロッパーは、実はトランプタワーワイキキの開発業者であるアイロンゲート社の業務執行責任者、ジェイソン・グロスフェルド氏によって経営されるパックレップLLC。その為、リッツ・カールトンワイキキには、トランプタワーワイキキ竣工後に出た意見を反映した点がいくつか見受けられます。
例えば、トランプタワーワイキキでは、スタジオには洗濯機、乾燥機が備え付けられていませんでしたが、リッツ・カールトンワイキキではスタジオ含めて全室に完備。
また、高層階のスタジオのお部屋には、床がフローリングのユニットもあり、オーナー様たちの声を拾い上げて、より良く改良されています。逆に、キッチンはあちらと比べて少し小さめ。これは、トランプではキッチンを利用する機会が少ないオーナーが多かったため。キッチンを小さくし、その分リビングを広く取る形となりました。小さくなったと言っても、変わらずコンロはもちろん、冷蔵庫、電子レンジ、そしてワインセラーまで入っているユニットもあり、料理をすることができる設備は整えられています。
初めてリッツ・カールトンワイキキを訪れる方はエレベーターに戸惑うかもしれません。通常は乗り込んでから行き先階へのボタンを押しますが、このエレベーターは乗る前に行き先を指定します。エレベーターホールにある機械にカードキーを近づけると、4機あるエレベーターのうちのどれに乗るのかを案内され、あとはそのエレベーターに乗ってしまえばお部屋がある階まで連れて行ってくれるハワイでは新しいシステムです。多くのゲストが利用することもあり、待ち時間を最小にするためのこのシステム。今後はこういったスタイルが増えて来るのかもしれません。
ずっと居たくなる、居心地の良い室内・館内
先に述べた通り、どのお部屋からもオーシャンビューを楽しむことができる造り。また、室内はハワイらしく明るめの色を使った家具、装飾が採用されています。間取りは、階層によって少しずつ変わり、次の通りになっています。
9階から22階:「デラックスレジデンス」 スタジオを中心に、1ベッドルームと2ベッドルーム
23階から32階:「グランドレジデンス」 スタジオから3ベッドルームまで。1ベッドルームと2ベッドルームが中心
33階から36階:「プレミアレジデンス」 2ベッドルームと3ベッドルーム
37階・38階:「ペントハウス」
スタジオでも、バスルームは広くスペースが取られていて、白基調の大変明るい空間(上部グレードのお部屋はチベット産白大理石使用)。洗面台が2つ用意されているのも、カップルでご利用になる際にはポイントが高いですね。バスルームに窓が付いているお部屋からは、ビューを見ながらバスタブに浸かることができます。また、日本の方には嬉しいウォシュレット完備。やっとハワイでも普及してきましたが、最初から備え付けられているのはまだ珍しいです。
バスルームのアメニティには、リッツ・カールトン愛用者の方にはお馴染みの“Asprey”。世界的なブランドの、どこに行っても同じものを受けられるという安心感は大きいのではないでしょうか。また、全部屋に備え付けられている洗濯機、乾燥機に合わせて、洗濯用洗剤にはハワイアン・ソープ・ファクトリーのものを用意しており、ハワイ産のものへのこだわりが感じられます。
それぞれのお部屋には、キチネットまたはフルキッチンがついており、キチネットでもMiele社の2口コンロ、オーブン、電子レンジ、冷蔵庫が用意され長期滞在にも耐えうる作りになっています。大きなお部屋になると、もちろんフルキッチンとなり、加えて食洗機やワインセラーが用意されます。
余談ですが、キチネットとフルキッチンの一番の違いは、その設備です。キチネットとは、一般的に小さめのシンク、電子レンジ、食器、1ドアの冷蔵庫あたりを備え付けています。そして場所によっては、このリッツ・カールトンワイキキのように、1口ないし2口のコンロや調理器具を含むところもあります。比べてフルキッチンとは、通常、3口以上のコンロ、2ドア以上の大型冷蔵庫、オーブン、そして食洗機などが備え付けられているものを指します。また、シンクもキチネットと比べると広く、本格的な調理をするのに困らない設備、スペースが用意されます。リッツ・カールトンワイキキのキチネットは、シンクの広さが少し狭く、コンロが2口、食洗機が無いくらいで、冷蔵庫は2ドアの大型でオーブンまでありますので、フルキッチンに近い贅沢な設備が施されていると言えます。
寝室にも特徴が。ベッドはキングサイズのベッドを使用し、イタリア・フレッテ社製のリネンを使用しています。老舗のフレッテ社は、世界の5つ星ホテル御用達ブランドで、肌触りの良さには定評があります。リネンは、お休みになる時、直に肌に触れるもの。特にそういったところに気を使っているのは、リッツ・カールトンの「こだわり」を見せてくれます。
アメニティを見てみましょう。ワイキキの中で最も高い位置にあるインフィニティプール、そしてプールサイドのテレビ付きプライベートカバナシート。ジャグジーも横に2つあります。ダイヤモンドヘッドタワーには、ファミリー用のプールができ、さらに広いスペースで遊べるようになりました。24時間使用可能なジムは、ハリウッドセレブに人気のトレーナー、ハーレー・パスターナック氏によって設計されたもので、設備が充実しています。加えて、ヨガルームやサウナまで完備。ホテルコンドにはお決まりのコンシェルジュや車のバレー、ルームサービスといったホテルサービスはもちろん、スパも館内に入っています。さらには、レストランも入っているので、気分転換にお部屋から出て、フレッシュな食事を楽しむこともできます。ホテルコンドの良さは、こういったところに出て来ますね。これら全てが揃っていて、かつ、リッツ・カールトン水準のサービスが提供されるわけなので、このホテルコンドの中で1日を過ごしてしまう人がいるというのも納得です。
オープンからこれまで、少し他と異なるリッツ・カールトン
各所からの期待を受けながら、2016年7月15日にオープン。ただ、トランプタワーワイキキの記事を読んでいただいた方はもうお分かりかと思いますが、オープン前後はいろいろなことが起こります。
まず、それは竣工点検の時に始まりました。仕上がりに満足いかない部分が多い、という声が様々なところから上がって来たのです。例えば、ドアの立て付けが悪く開閉が難しかったり、壁の色に少しムラがあったり。これら一つ一つを開発業者と共に確認し、改善して行くしかありませんでした。
販売当初予定していたオープンより半年ほど遅れていたために、完成を急いだ部分もあったかと予想されますが、【リッツ・カールトン】と名のつくプロジェクトということで、オーナーの期待値も相当だったと考えられます。
話は戻り、オープン後。ホテルコンドとしてオープンしましたが、スパはまだオープンしておらず(2017年1月オープン)、ルームサービスなども提供する準備ができておらず、最初はいわゆる素泊まりの状態でした。また、全ての部屋がホテルレンタルできると言われて販売されましたが、オープンしてみると、スタジオの中の1つのタイプはバスタブの大きさの関係でリッツ・カールトンとしてホテルに貸し出せないという判断が下され、ここにも大変な混乱が生まれました(現在は対策済みで全ての部屋、こちらのスタジオルーム含め、ホテルレンタルプログラムに参加可能です)。
ところで、どうして建物ができた後にリッツ・カールトンからホテルとして貸し出せない、という話が出てくるかというと、こちらのプロジェクトは、開発業者とマネージメント会社が別々だからです。開発業者であるパックレップLLCがコンドミニアムを設計、開発。そこに、ホテルのマネージメント側としてリッツ・カールトンが入っているのです。また、2018年1月末までは、ホテルの予約管理もパックレップLLC側が行なっていました。こういった点で、通常のリッツ・カールトンホテルとは異なる点が、実は多いのです。
2018年2月より、リッツ・カールトン(マリオット・インターナショナル)がマーケティング・ホテル予約管理に関しても請け負うことになりました。パックレップLLCの下でも、トリップアドバイザー等のサイトでホノルルの高級ホテルランキングで上位にいたリッツ・カールトンワイキキですが、マリオット・インターナショナルの運営下において、さらに人気を上げてホテルレンタルの稼働率が良くなっていくことが期待されています。
比較物件
トランプタワーワイキキ、ワイエア、アナハ、パークレーン・アラモアナなど
おすすめユニット
デラックス、グランド、プレミア各レジデンス層の仕様の違いを簡単にまとめ、おすすめのユニットをご紹介します。
この3つのレジデンス層で大きく異なるのは、天井高とインテリアです。
天井高は、デラックスとグランドが約254cm、プレミアのみ約274cmとなり、33階から36階のみ20cmほど高くなります。
次に、インテリア。
デラックスのインテリアは、ハワイのトロピカルなイメージをアール・デコで表しています。ウォルナット材を使用し、ナチュラルな明るめの色は、差し色のシーグリーンとよくマッチしています。
グランドのインテリアは、ウォルナット材を使用していますが、デラックスと異なり落ち着いたダークな色。ヨーロピアンな雰囲気を醸し出します。また、アクセントとして深みのあるグレーが使われているのも、デラックスと異なる部分です。
最後にプレミア。フローリングの材質が変わり、オーク材を使用。木目を活かし、グランドよりは少し明るい色です。アール・デコとフレンチモダンで仕上げられたインテリア。キッチンにも、少し光沢がある素材が使われたり、カウンターに大理石が使われたりと、デラックス・グランドとは大きく異なる雰囲気。
全体的に深みのあるブルーグリーンが基調となっていて、ゆったりと落ち着いた雰囲気です。
↑ダイヤモンドヘッドタワーのフロアプラン
デラックスレジデンス(9から22階)
おすすめは02号室(2ベッドルーム)、10号室&11号室(1ベッドルーム)です。また、やはりその中でも高層階の方がビューは良くなります。3つのお部屋どれも使いやすい間取りなのがやはり人気な理由で、02号室と11号室のマスターベッドルームからは、オーシャンビューを堪能できるようになっています。更に、02号室は角部屋の利点を活かした造りで、リビングの2面が窓になっているため室内が大変明るいです。10号室は、1ベッドルームですがリビングと寝室はスライディングドアで仕切るスタイル。スライディングドアを開けると、寝室とリビングが繋がり、広い空間を造ることができます。かなり広いスタジオルームのような空間も作れて、実際の広さよりぐっと開放感が生まれる、双方の良いところを合わせたユニットともいえるでしょう。
グランドレジデンス(23階から32階)
おすすめは07号室、2ベッドルームです。マスターベッドルームはリビングエリアから切り離されており、かつ、オーシャンビューを確保した間取り。そしてセカンドベッドルームはリビングに隣接しており、スライドドアで仕切るスタイル。なので、ゲストがいないときは空けておいてリビングをさらに広い空間として使えます。マスターベッドルームとリビング、どちらからも使えるラナイはかなりの広さ。ハワイの風を感じながらゆったり過ごすこともできます。バスルームは各ベッドルームにそれぞれ1つずつ、計2つあり、マスターベッドルームにはゆったりとしたスペースのクローゼットも。長期滞在でも不自由なく使えます。
プレミアレジデンス(33階から36階)
おすすめは、最もダイアモンドヘッド側の07号室。約172平米の広さを持つ、3ベッドルームです。このお部屋の良さは、なんといってもそのビューの良さ。角部屋なので、リビングは2面が天井から床までの窓となっていて、ダイアモンドヘッドからオーシャン、またサンセットビューまで全てを楽しむことができます。
マスターベッドからはオーシャンビューが、そしてセカンド、サードベッドからは反対側のマウンテンビューが楽しめるようになっているのもポイント。ビューだけでなく、間取りも良くて、オーナーのエリアと、ゲストエリアがリビングで分けられているので、大人数で泊まってもプライバシーを保ち、ちょうど良い距離。そして、バスルームも広く、マスターのバスルームはもちろん、セカンドのバスルームにまでバスタブが付いています。キッチン周りや家具、フロアーなど、デラックスやグランドレジデンスと比べて全ての質が更に高められているのもオススメポイントです。
ただ、1点残念なのはダイヤモンドヘッドタワーが建った為、リビングからのビューが少し遮られたこと。ダイヤモンドヘッドタワーが建ってもラナイ側からダイアモンドヘッドを見ることはできますが、隣のタワーが気になる方には、反対側の角部屋、01号室、3ベッドルームもおすすめです。ダイアモンドヘッドを垣間見ることはできませんが、オーシャンからマウンテンまで、開けたビューを楽しむことができます。
リッツ・カールトンの最新情報