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成約価格中央値:戸建ては上昇、コンドはほぼ横ばい
戸建 | コンドミニアム | |
10月の成約価格中央値 | $1,100,000 | $515,000 |
前月比 | $1,050,000(4.8%増) | $532,500(3.3%減) |
前年比 | $1,050,000(4.8%増) | $520,000(1.0%減) |
2023年10月期のオアフ島の戸建て価格中央値は前年同月比4.8%増となりましたが、コンドミニアムは1.0%減となりました。
売却希望価格以上での成約割合は減少しているものの、戸建物件取引の約43%、コンドミニアム物件取引の38%は売却希望価格以上での取引となっています。
ただし、戸建マーケットではエリアが限定され、ダイヤモンドヘッドエリアとカイルアエリアのみで売却希望価格以上での取引が発生しているということです。
取引件数:戸建は減少、コンドは微増
戸建 | コンドミニアム | |
10月の取引件数 | 213件 | 399件 |
前月比 | 232件(8.2%減) | 376件(6.1%増) |
前年比 | 222件(4.1%減) | 435件(8.3%減) |
2023年10月期の取引件数は、戸建ては引き続き減少傾向継続、コンドミニアム市場は若干の盛り返し、となっております。
単月で見てしまうとなかなかイメージがつきにくい部分もありますが、年初来の10ヶ月間の取引件数合計値で見ていくと、2021年・2022年と2023年は大きく差が生じております。
戸建 | コンドミニアム | |
2023年1月-10月 | 2,198件 | 3,991件 |
2022年1月-10月 | 3,080件(28.6%減) | 5,653件(29.4%減) |
2021年1月-10月 | 3,777件(41.8%減) | 6,009件(33.6%減) |
市場の物件数:戸建・コンドともに前月比増加
戸建 | コンドミニアム | |
10月末日の在庫物件数 | 626件 | 1,306件 |
前月比 | 592件(5.7%増) | 1,194件(9.4%増) |
前年比 | 656件(4.6%減) | 1,194件(9.4%増) |
2023年10月期は前月比では戸建て・コンドミニアムともに増加ということになりました。
新規のListing物件数は、戸建ては減少が継続しているものの、コンドミニアムは一定数増加の傾向にあります。
戸建てはローカルの実需要素が強く、「売却=買い替え」を意味しますので、現状の住宅ローン金利下では買い替えを控える動きが見て取れますが、コンドミニアムはローカルだけではなく、日本人を含む海外の投資家も多く、特に日本人投資家はこの150円前後の円安環境において、一旦売却をしておこう、という考えの方も多くいるように見受けられます。
買い手がつくまでの日数中央値:戸建は減少、コンドは横ばい
戸建 | コンドミニアム | |
10月の買い手が つくまでの日数中央値 |
18日間 | 21日間 |
前月比 | 20日間(10.0%増) | 21日間(変化無し) |
前年比 | 19日間(5.3%減) | 19日間(10.5%増) |
2023年10月期の物件が市場に出されてから買い手がつくまでの日数は、戸建てが減少に転じ、コンドミニアムも前月と同日数となりました。
以前よりお伝えしている通り、この数字がどんどん増えていく環境にはないことがわかります。
しばらくの間は20日間前後をベースに推移していくのではないかと思われます。
一言まとめ!
2023年11月1日のFOMCでは政策金利の維持が決定し、それを受けて住宅ローン金利も一服した感があります。
とは言え、まだ7%を超える水準の金利となっているため高金利であることは変わらず、それが「ロックイン効果」として現れて住宅の供給減、価格の高止まりを助長している状態です。
一方で、直近の雇用統計の結果など、米国の景気後退を示唆するデータも出始めたところもあり、あと一回残されている今年の12月のFOMCでの政策金利の利上げがあるのかないのか、非常に注目ですね。
Crossoverではハワイ不動産歴20年以上の不動産ブローカーと日米の不動産を経験した代表を含む全社で、お一人おひとりをサポートいたします。ハワイ不動産の購入・売却・管理についてご興味、ご質問、ご不安等ある方はお気軽にご相談ください。
※グラフ1〜5と表の数字はHonolulu Board of Realtors公表のデータを引用。
※グラフ6はFreddie Macより引用。