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成約価格中央値:戸建は大幅上昇、コンドは最高値付近維持
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グラフ1:オアフ島不動産-成約価格中央値(1987年1月〜2025年1月)
戸建 | コンドミニアム | |
2025年1月の成約価格中央値 | $1,120,000 | $539,000 |
前月比 | $1,054,500(6.2%増) | $540,000(0.1%減) |
前年同月比 | $1,021,016(9.7%増) | $502,500(7.4%増) |
いよいよ2025年度がスタート致しましたが、2025年1月期の成約価格中央値は、前月比では戸建てが大幅に上昇し、コンドミニアムも史上最高値付近を維持する、という非常に好調なスタートとなりました。
前年比では戸建てが9.7%、コンドミニアムが7.4%の上昇となり、1年間で徐々に価格が上昇してきていることがわかります。
取引件数:戸建・コンドともには前月比若干減少
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グラフ2:オアフ島不動産-取引件数(2022年1月〜2025年1月)
戸建 | コンドミニアム | |
2025年1月の取引件数 | 196件 | 312件 |
前月比 | 228件(14.0%減) | 323件(3.4%減) |
前年同月比 | 184件(6.5%増) | 292件(6.8%増) |
2025年1月期の取引件数は、戸建・コンドミニアムともに前月比では若干の減少となりましたが、ともに前年同月比では6%以上の上昇となっております。
過去3年間の1月期の取引件数を見ていくと、年々取引件数が増加してきていることがわかります。2024年度は後半で盛り返したものの、やはり取引件数としては多くはありませんでしたが、2025年度は取引件数が多くなっていくのではないかと期待が持てるスタートとなりました。
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市場の物件数:戸建・コンドともに大きく上昇
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グラフ4:オアフ島不動産-市場在庫数(2022年1月〜2025年1月)
戸建 | コンドミニアム | |
2025年1月の在庫物件数 | 734件 | 2,088件 |
前月比 | 675件(8.7%増) | 1,928件(8.3%増) |
前年同月比 | 607件(20.9%増) | 1,348件(54.9%増) |
2025年1月期の市場物件数ですが、予想通り戸建てもコンドミニアムも前月から増加しました。前年同月比で見ても相当数在庫が増加していることがお分かりいただけるかと思います。
コンドミニアムに関しては、再び2,000件の大台を大きく超えてまいりました。2022年度と比べると、戸建て・コンドミニアムともに倍の数の物件がマーケットに供給されていることとなっております。取引件数も伸びていくのであれば特に問題はないのですが、現時点では在庫数の増加ペースの方が早いので、注意が必要ですね。
買い手がつくまでの日数(Days on Market)中央値:戸建・コンドともに前月比上昇
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グラフ5:オアフ島不動産-成約までの日数中央値(2022年1月〜2025年1月)
戸建 | コンドミニアム | |
1月の買い手がつくまでの日数中央値 | 25日間 | 39日間 |
前月比 | 20日間(25.0%増) | 32日間(8.3%増) |
前年同月比 | 29日間(13.8%減) | 29日間(34.5%増) |
2025年1月期のDOMは、戸建て・コンドミニアムともに前月比ベースでは上昇しました。それでも戸建は25日という非常に安定的な日数となっておりますが、コンドミニアムは上昇が止まらずに39日となりました。
上記でご説明した通り、取引件数ならびに在庫数がそれぞれ伸びておりますが、在庫数の方が増加ペースが早いため、必然的にDOMについても増加傾向になると考えられます。
一言まとめ!
いよいよ2025年度がスタートしました。1月期の不動産データを見る限り、不動産マーケット自体は好調な滑り出しをしたと考えて良いかと思います。
1月にはついにTrump大統領が再任し、新しい米国の舵取りが始まりました。就任早々、大きく動いているTrump大統領ですが、現時点では米国のインフレを再燃させるような施策が目立っております。FRB(米連邦準備制度理事会)自体も今後がどうなるかわからないため、もう少し見極める必要がある、と明言しているので、しばらく状況を見守る必要がありそうですね。
住宅ローン金利は2025/2/6時点で6.89%となっており、1月末の金利据え置きを受け、大きな変動はありません。
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グラフ5:Freddie Mac米国住宅固定ローン金利(2025年2月6日時点)
また、USD/JPYの為替ですが、2025年1月期は久しぶりの円高傾向となりました。ただし、円高傾向になったと言っても151円台に差し掛かった程度の話で、基準為替相場が一昔前とは全く違う次元に来ていることを改めて感じます。
為替動向についてもTrump大統領の政策が大きく影響を及ぼす分野になってくると思いますので、上記同様にしばらくは目が離せない展開になりそうです。
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グラフ6:Trading View 米ドル・日本円為替チャート(2025年2月12日時点)
ハワイではリセールはもちろんのこと、新たな新築プロジェクトも続々登場してまいります。ある程度世界的にもマーケットが落ち着いてきたところで、2025年度は再び日本人投資家様もハワイへの投資を検討される方が増えてきたように感じております。長期的に見た資産形成の一環として、改めてハワイ不動産を選択肢に入れてご検討いただくことをお勧めいたします。
Crossoverではハワイ不動産歴20年以上の不動産ブローカーと日米の不動産を経験した代表を含む全社で、お一人おひとりをサポートいたします。ハワイ不動産の購入・売却・管理についてご興味、ご質問、ご不安等ある方はお気軽にご相談ください。
※グラフ1〜4、表1、表の数字はHonolulu Board of Realtors公表のデータを引用。
※グラフ5はFreddie Macより引用。
※グラフ6はTrading Viewより引用。