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成約価格中央値:戸建・コンドともに横ばい
戸建 | コンドミニアム | |
10月の成約価格中央値 | $1,100,000 | $525,000 |
前月比 | $1,112,722(1.1%減) | $517,500(1.4%増) |
前年比 | $1,100,000(変化なし) | $515,000(1.9%減) |
2024年10月期の成約価格中央値は、戸建て・コンドミニアムともに横ばいの状態です。
ともに前月比、前年同月比で見てもほぼ横ばいの状態が継続し、高止まり状態が継続していることがよくわかります。
取引件数:戸建・コンドともに大幅増加
戸建 | コンドミニアム | |
10月の取引件数 | 261件 | 405件 |
前月比 | 217件(20.3%増) | 366件(10.7%増) |
前年比 | 213件(22.5%増) | 399件(1.5%増) |
2024年10月期は、戸建て・コンドミニアムともに前月比で大きく増加しました。
戸建てについては前年同月比で見ても20%を超える上昇となっており、Pending Sales(成約済・引渡前)の件数も30.2%の増加となるなど、好調な販売状況を裏付ける結果となりました。
年初来の累計取引件数では、戸建ては昨年度よりも7.5%増加に対して、コンドミニアムは4.9%減少ということになり、コンドミニアムはまだ若干弱含んでいることがわかります。
市場の物件数:戸建は若干の減少、コンドは増加傾向継続
戸建 | コンドミニアム | |
10月末日の在庫物件数 | 741件 | 1,957件 |
前月比 | 755件(1.9%減) | 1,887件(3.7%増) |
前年比 | 626件(18.4%増) | 1,306件(49.8%増) |
2024年10月期の市場物件数は、前月比で戸建ては若干の減少、コンドミニアムは増加となりました。
戸建ての新規にマーケットに出てきた物件数が前月比で-15.1%となったこともあり、販売数が新規在庫増加数を上回った形です。
コンドミニアムの新規マーケット物件数は前月比で若干減少したものの、依然として高い水準にあり、全体の在庫数そのものは増加傾向にあります。コンドミニアムだけで2,000件を超える可能性も出てきました。
買い手がつくまでの日数(Days on Market)中央値:戸建・コンドともに堅調
戸建 | コンドミニアム | |
10月の買い手が つくまでの日数中央値 |
16日間 | 26日間 |
前月比 | 19日間(15.8%減) | 31日間(16.1%減) |
前年比 | 18日間(11.1%減) | 21日間(23.8%増) |
2024年10月期のDOMは、戸建て・コンドミニアムともに前月比で減少となりました。
両マーケットともにDOMは比較的安定しているようです。
一言まとめ!
2024年10月期の不動産データでは、戸建ての底堅さを垣間見る一方、コンドミニアムの在庫の増加など、今後注意をしていかなければならない点も顕在化しつつあることが見て取れました。
2024年11月には米大統領選が行われ、Trump氏が再選する結果となりました。
Trump大統領のもとで行われる可能性のある経済政策を考えていくと、今後の緩和の中で再びインフレが加速する可能性、そして金利が上昇する可能性を考えていく必要があるのではないかと思います。
実際に金利は再び上昇傾向にあり、住宅ローン金利も11/13時点で6.78%まで上昇してきました。12月にFRBによる利下げがあるのかどうかで今後の流れが大きく変わりそうです。
また、為替も大きく動いております。
直近は日米金利差縮小の思惑もあり、円高方向に振れている状況ですが、この流れが継続するとは考えにくい環境でもあり、当面は150円をベースに±10円程度の動きで進むのではないかと考えられます。
12月上旬に発表される雇用統計やCPIなどの各種経済指標により、米国側の金融政策がどうなるかで日本側の動きも大きく影響を受けることとなりそうです。
現実的に金利を大きく上げることができない日銀、という前提条件がある以上、米国側の政策によって為替が動くこととなりますね。
Crossoverではハワイ不動産歴20年以上の不動産ブローカーと日米の不動産を経験した代表を含む全社で、お一人おひとりをサポートいたします。ハワイ不動産の購入・売却・管理についてご興味、ご質問、ご不安等ある方はお気軽にご相談ください。
※グラフ1〜5、表1、表の数字はHonolulu Board of Realtors公表のデータを引用。
※グラフ6はFreddie Macより引用。
※グラフ7はTrading Viewより引用。