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成約価格中央値:戸建・コンドともに上昇!
戸建 | コンドミニアム | |
6月の成約価格中央値 | $1,120,000 | $530,000 |
前月比 | $1,085,000(3.2%増) | $495,000(7.1%増) |
前年比 | $1,050,000(6.7%増) | $510,000(3.9%増) |
2024年6月期の成約価格中央値は、戸建て・コンドミニアムともに大きく上昇しました。
戸建てが112万ドル、コンドミニアムが53万ドルということで、2022年度のピーク時の水準の一歩手前のところまで来ております。
成約価格平均値では、戸建は減少傾向になり、コンドは大幅に上昇となっていますが、取引件数を考慮すると全体的な不動産取引ボリュームは小さくなっております。
取引件数:戸建は微増、コンドは激減
戸建 | コンドミニアム | |
6月の取引件数 | 258件 | 355件 |
前月比 | 249件(3.6%増) | 478件(25.7%減) |
前年比 | 248件(4.0%増) | 470件(24.5%減) |
2024年6月期の取引件数は、戸建は微増となりましたが、コンドミニアムは前月比・前年同月比ともに大きく減少しました。
戸建マーケットは比較的順調な推移できておりますが、コンドミニアムに関しては数字の変動が顕著です。この中で注目すべきは80万ドル未満の価格帯のコンドミニアムの取引件数が275件で、前年度の403件から31.8%の減少と、大きく影響を与えた原因になっていると考えられます。
この価格帯のコンドミニアムとなると、実需目的ももちろんありますが、投資目的での購入も多い価格帯となるわけですが、今後の大統領選の行方など、もう少し様子をみようという心理になっている投資家が増加している、ということも考えられます。
逆に80万ドル以上の価格帯のコンドミニアムの取引件数は上昇しているので、別荘を含む実需の物件については比較的堅調と言えるかと思います。
市場の物件数:戸建は安定、コンドは急増
戸建 | コンドミニアム | |
6月末日の在庫物件数 | 653件 | 1,792件 |
前月比 | 640件(2.0%増) | 1,651件(4.7%増) |
前年比 | 605件(7.9%増) | 1,159件(49.2%増) |
2024年6月期の市場物件数ですが、戸建ては安定しているものの、コンドミニアムは増加傾向が顕著です。
特に30万ドル以上、50万ドル未満の価格帯のコンドミニアムの在庫が前年比103.7%増ということで2倍以上に急増しました。
新規販売開始物件数については大きな変化はありませんが、コンドミニアムは4ヶ月連続で新規売出物件数が600件を超えました。2022年度も同様の水準で物件は供給されていたのですが、買い手はそれ以上に多く、マーケットの在庫数は増加しなかったのですが、現在は需要よりも供給が多くなっており、在庫数の増加につながっています。
買い手がつくまでの日数(Days on Market)中央値:戸建・コンドともに微増
戸建 | コンドミニアム | |
6月の買い手が つくまでの日数中央値 |
15日間 | 26日間 |
前月比 | 14日間(7.1%増) | 25日間(4.0%増) |
前年比 | 17日間(11.8%減) | 18日間(44.4%増) |
2024年6月期のDOMは、戸建て・コンドともに前月比微増となりました。
戸建マーケットの安定感はこの環境下でも変わらないのが驚きです。
コンドミニアムは現状1ヶ月以内の数字を維持しておりますが、上記の通りマーケットの物件数の増加が継続していることもあり、今後DOMについても増加傾向になるのではないかと考えられます。
一言まとめ!
2024年6月期の不動産データでは、ハワイの不動産価格の異常なまでの強さを感じるものとなりました。
新聞やニュースなどの情報では、米国のインフレも収まりつつあり、いつ利下げに動くのか、という話題にシフトしている状況ですが、実際の不動産の現場の感覚からすると、まだまだ楽観視できない状況が続いているように感じます。
米国大統領選挙もなかなか予想できない混迷を極めた状況になりつつあり、半年先を予想をしていくことが非常に困難な状態ですね。
住宅ローン金利は大きな変動なく、直近では7%を下回る水準で推移しております。FRBによる利下げがされるまではこの水準が継続していくものと思われます。
ただ、この住宅ローン金利は目安であり、実際の不動産取引の際にはこれよりも高くなるケースも多く、実取引では8%〜9%でローンを引っ張ってくる米国人Buyerがいます。日本からすると考えられない金利ですが、それでも購入をするというのは本当に驚きます。
為替は7月に大きく変動してきております。
$=161円の水準から、日米の金利差縮小を目論んでの円高・ドル安に振れてきております。
ただ、ちょっと前までは150円になったことで超円安と大騒ぎしていたものが、160円から150円台前半に振れたことで「急激な円高」という表現になるという、不可解な状態にあります。
7月末には日銀の金融政策発表も控え、そこでの決定内容が為替に大きな影響を与えると思われますが、個人的には大きな利上げはできず、また円安方向に戻るのではないかと考えています。
円高時代にハワイ不動産を購入し、今売却をすることで大きく利益を得ることも可能ですが、最近の傾向としては一旦不動産としては売却をするものの、日本円には戻さずに米ドル建てで運用をする方が増えていると感じております。
ハワイ不動庵を含む資産活用について、様々な選択肢がございますので、一度フラットに考えてみるのも良いかもしれませんね。
Crossoverではハワイ不動産歴20年以上の不動産ブローカーと日米の不動産を経験した代表を含む全社で、お一人おひとりをサポートいたします。ハワイ不動産の購入・売却・管理についてご興味、ご質問、ご不安等ある方はお気軽にご相談ください。
※グラフ1〜5と表の数字はHonolulu Board of Realtors公表のデータを引用。
※グラフ6はTrading Viewより引用。
※グラフ7はFreddie Macより引用。