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成約価格中央値:戸建・コンドともに減少
戸建 | コンドミニアム | |
5月の成約価格中央値 | $1,085,000 | $495,000 |
前月比 | $1,100,000(1.4%減) | $528,000(6.3%減) |
前年比 | $1,109,000(2.2%減) | $505,000(2.0%減) |
2024年5月期の成約価格中央値は、戸建て・コンドミニアムともに減少となりました。
前月比で見ると、コンドミニアムが大きく下落しているように見えますが、これは$300,000~$399,999の価格帯の物件の取引件数が43.6%急増したことに起因します。スタジオや1BRなどの小型ユニットの販売が増加したことが背景にあります。
取引件数:戸建は減少、コンドは増加
戸建 | コンドミニアム | |
5月の取引件数 | 249件 | 478件 |
前月比 | 262件(5.0%減) | 431件(10.9%増) |
前年比 | 262件(5.0%減) | 438件(9.1%増) |
2024年5月期の取引件数は、戸建は減少しましたが、コンドミニアムは前月に引き続き増加となりました。
戸建てはここにきて若干スローになったように見えますが、1月からの取引件数では2023年度よりも2024年度の方が7.3%多くなっております。逆にコンドミニアムは増加傾向に見えますが、年初来の数字では2023年度と比較して1.2%の減少となっており、やっと昨年度に追いついてきた、という状況です。
市場の物件数:戸建、コンドともに増加傾向継続
戸建 | コンドミニアム | |
5月末日の在庫物件数 | 640件 | 1,651件 |
前月比 | 618件(3.6%増) | 1,576件(4.8%増) |
前年比 | 543件(17.9%増) | 1,118件(47.7%増) |
2024年5月期の市場物件数ですが、戸建て・コンドミニアムともに増加傾向が継続です。特にコンドミニアムは前年同月比でほぼ1.5倍近くになってきており、グラフも綺麗な右肩上がりとなっております。
戸建マーケットでは、価格が140万ドル以上の物件が前年比39.6%増加しているとのことです。中間価格が110万ドルということなので不思議ではありませんが、140万ドルというと日本円では2億円を超える価格になっているので驚きです。
新規販売開始物件数については大きな変化はありませんが、住宅ローン金利の上昇により、2年前と比較すると取引件数の落ち込みが生じており、結果として在庫数が上昇することとなっています。
買い手がつくまでの日数(Days on Market)中央値:戸建・コンドともに減少
戸建 | コンドミニアム | |
5月の買い手が つくまでの日数中央値 |
14日間 | 25日間 |
前月比 | 17日間(17.6%減) | 29日間(13.8%減) |
前年比 | 21日間(33.3%減) | 20日間(25.0%増) |
2024年5月期のDOMは、再び減少傾向となりました。
特に戸建マーケットは売り出しから2週間で成約になるペースで取引が進んでいるということです。
コンドミニアムは前月から若干減少しましたが、マーケットの物件数の増加が継続していることもあり、1ヶ月前後で推移していくものと思われます。
一言まとめ!
2024年5月期の不動産データでは、相変わらずのハワイ不動産マーケットの底堅さを感じるものとなりました。
5月期の米国CPIが予想よりも鈍化したことで、利下げ期待が高まっている状況ですが、雇用統計を見る限り平均時給は上昇傾向が継続しており、この根強いインフレが収まるとは考えにくい状態です。不動産価格もこの高金利に耐え、高価格を維持しており、今後も当面はこの水準で推移しそうですね。
住宅ローンは7%がここ最近の一つの目安なってきているようです。
この水準の金利に消費者が「慣れてきている」という側面もあります。上記の5年間の推移だけを見ていると高金利感が否めませんが、もっと長期で見ていくと現在の米国住宅ローン金利というのは極端に高い水準ではない、ということがわかります。確かにリーマンショックからコロナ禍までの15年間程度は5%を下回る水準でしたが、それ以外は基本的には現在と同水準なのですね。
為替についても相変わらず円安傾向が継続しております。
介入の効果についても持続性かないことは周知の事実ですし、日銀が大きく金利を上げることができないことも見透かされている状況で、米国はなかなか利下げをしない、ということで、マーケット的にも155-160円が定着しつつあるようです。
円高時代にハワイ不動産を購入し、今売却をすることで大きく利益を得ることも可能ですが、最近の傾向としては一旦不動産としては売却をするものの、日本円には戻さずに米ドル建てで運用をする方が増えていると感じております。
ハワイ不動庵を含む資産活用について、様々な選択肢がございますので、一度フラットに考えてみるのも良いかもしれませんね。
Crossoverではハワイ不動産歴20年以上の不動産ブローカーと日米の不動産を経験した代表を含む全社で、お一人おひとりをサポートいたします。ハワイ不動産の購入・売却・管理についてご興味、ご質問、ご不安等ある方はお気軽にご相談ください。
※グラフ1〜6と表の数字はHonolulu Board of Realtors公表のデータを引用。
※グラフ7はTrading Viewより引用。
※グラフ8はFreddie Macより引用。