2022年3月ハワイ不動産市場 – 簡単まとめ!

成約価格中央値:戸建&コンドともに史上最高を記録!

表2:オアフ島不動産成約価格中央値(1987年〜2022年)
戸建 コンドミニアム
3月の成約価格中央値 $1,150,000(過去最高) $515,500(過去最高)
前月比 $1,125,000(2.2%増) $497,000(3.7%増)
前年比 $950,000(21.1%増) $451,000(14.3%増)

またもや「史上最高」の数字が出ました。2022年3月の成約価格中央値は戸建、コンドミニアムともにハワイ不動産史上最高額となりました。ここ数年は記録の更新が続き、史上最高という言葉の新鮮味が薄れてきたようにすら感じられます。

ご存じの通り約20年ぶりとも言われる円安もあり、日本人オーナーにとって現在は空前の売り時です。Crossoverでも今年に入って多くの売却のご依頼をいただき、これまで動きの鈍かった物件も含めて順調にご成約が続いています。売却をご検討中のハワイ不動産をご所有の方、以下の「お問い合せ」より是非一度ご相談ください。

取引件数:特にコンドミニアムが増加!

表1:オアフ島不動産取引件数(2019年3月〜2022年3月)
戸建 コンドミニアム
3月の取引件数 321件 672件
前月比 241件(33.2%増) 486件(38.3%増)
前年比 361件(11.1%減) 626件(7.3%増)

2022年3月、戸建の成約件数は前月の1.3倍、コンドミニアムは約1.4倍と大きな伸びを見せました。戸建は昨年3月と比較して件数が減少しましたが、これは価格の高騰が要因となっているようです。コロナ禍を通して価格が上がり続けてきたハワイ不動産ですが、戸建の価格があまりにも高くなり、戸建購入を検討していた層の一部がコンドミニアムの購入に切り替えたとみられます。

表1は直近3年間の取引件数推移です。毎年のサイクルとして年末年始は取引件数が落ちていましたが、3月からその時期を抜け、今後は夏から秋口まで数字は伸びていくものと思われます。

市場の物件数:コンドミニアムが減少

表2:オアフ島不動産市場在庫数(2019年3月〜2022年3月)
戸建 コンドミニアム
3月末日の在庫物件数 360件 919件
前月比 348件(3.4%増) 989件(7.1%減)
前年比 379件(5.0%減) 1,257件(26.9%減)

引き続きリスティング物件数は戸建・コンドミニアムともに少なく、高需要/低供給の状態です。冒頭でご紹介した通りコンドミニアムの成約数が上がったことで、購入可能なコンドミニアムの数は昨年同時期と比較して約26%も減少しています。売り手市場が続くマーケットですが、今後コンドミニアムについてはその傾向が強まると見られます。

成約までの日数中央値:さらに加速中

表2:オアフ島不動産成約までの日数中央値(2019年3月〜2022年3月)
戸建 コンドミニアム
3月の成約までの日数中央値 9日間 9日間
前月比 13日間(30.8%減) 14日間(35.7%減)
前年比 9日間(変化なし) 14日間(35.7%減)

高い需要があるにも関わらず購入可能な物件が少ないということは、当然ながら競争が激しいということです。結果として、物件を市場に出してから買い手が決まるまでの平均日数は2月から大幅に短縮され、戸建・コンドミニアムともに9日間となりました。戸建は昨年夏に8日間まで短くなった月がありますので、今年も今後さらに短くなる可能性があります。

これまでコンドミニアムは戸建と比較して比較的日数に余裕がありましたが、先に述べた通り、購入検討者は戸建からコンドミニアムへ動いていますので、今年はコンドミニアム購入でもスピーディな対応が必要となりそうです。

一言まとめ!

ハワイ不動産は年末年始のスローな時期を過ぎ、いよいよ2022年の本番が始まったという印象です。現在ハワイはメインランドからの観光客で非常に賑わっており、ゴールデンウィークには日本からの渡航者も増える見込みですので、第2四半期はさまざまな指標で過去の数字が塗り替えられていくのではないでしょうか。

※図1〜4と表の数字はHonolulu Board of Realtors公表のデータを引用しています。