2026年1月ハワイ不動産市場 – 簡単まとめ!

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成約価格中央値:戸建・コンドともに前年比上昇

グラフ1:オアフ島不動産-成約価格中央値(1987年1月〜2026年1月)

戸建コンドミニアム
2026年1月の成約価格中央値$1,122,500$529,000
前月比$1,120,000(0.2%増)$539,500(1.9%減)
前年同月比$1,100,000(2.0%増)$512,500(3.3%増)

価格は依然として高値圏で推移しており、急激な価格調整が進行している局面ではありません。戸建市場では前年とほぼ同水準を維持しており、依然として需給バランスが崩れていないことが確認できます。

一方、コンドミニアム市場では前年同月比ではやや調整が見られるものの、前月比では持ち直しの動きも確認され、価格水準が急落している状況にはありません。市場全体としては、価格上昇局面が落ち着き、物件ごとの条件差がより明確に価格へ反映される段階へ移行していると考えられます。

現在は、立地、眺望、建物管理状況、内装状態といった個別要素によって価格差がよりはっきり出る環境となっており、売却を検討する際には市場平均だけでなく競合物件との比較がこれまで以上に重要になっています。

コ取引件数:戸建・コンドともには前月比大幅減少

グラフ2:オアフ島不動産-取引件数(2023年1月〜2026年1月)

戸建コンドミニアム
2026年1月の取引件数194件397件
前月比270件(28.1%減)360件(17.5%減)
前年同月比196件(1.0%減)312件(4.8%減)

取引件数は前年と比較するとやや減少していますが、これは需要そのものが消失したというより、購入を検討する層が金利や経済環境を見ながら判断を慎重にしている結果と見るのが自然です。

特に戸建市場では価格帯が高いため、資金計画を慎重に検討するケースが増えている様子が見られます。一方で、条件が整った物件については引き続き取引が成立しており、市場全体が停滞しているわけではありません。

現在は「とりあえず購入する」という局面ではなく、「条件が合えば購入する」という実需中心の市場へ移行している段階と整理できます。

市場の物件数:戸建・コンドともに大きく上昇

グラフ3:オアフ島不動産-市場在庫数(2023年1月〜2026年1月)

戸建コンドミニアム
2026年1月の在庫物件数674件2,210件
前月比635件(6.1%増)2,088件(5.8%
前年比734件(8.2%減)2,165件(2.1%増)

在庫水準を見ると、戸建では前年よりやや減少している一方、コンドミニアムでは供給量が増えている状況が続いています。コンド市場では選択肢が増えていることから、買い手側がより慎重に比較検討を行う環境となっています。

売却を検討するオーナー側には、価格設定だけでなく、内装の見せ方や物件のコンディション整備など、競合との差別化がより重要になっている局面と整理できます。

在庫は増えているものの過剰供給という段階ではなく、市場は売主優位から徐々に均衡状態へ移行している途中にあると考えられます。

買い手がつくまでの日数(Days on Market)中央値:戸建・コンドともに前月比上昇

グラフ4:オアフ島不動産-成約までの日数中央値(2023年1月〜2026年1月)

戸建コンドミニアム
2026年1月のDOM27日間47日間
前月比22日間(22.7%増)44日間(6.8%増)
前年比25日間(8.0%増) 39日間(20.5%増)

販売期間は前年より延びており、特にコンドミニアム市場では売却までの時間が長くなる傾向が見られます。これは需要が減少しているというより、買い手が価格や条件をより慎重に見極めている結果と整理するのが妥当です。

価格や条件が適切な物件は引き続き比較的早期に売却される一方、価格が市場水準と合わない物件では販売期間が長期化する傾向が強まっています。販売開始時点での価格設定が、これまで以上に重要となる市場環境が続いていると言えるでしょう。

一言まとめ!

2026年最初のマーケットアップデートとなります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年初のオアフ島不動産市場は、例年通り取引件数が一旦落ち着く形でスタートしました。一方で価格水準は大きく崩れることなく、高値圏での推移が続いており、市場全体としては急激な方向転換ではなく、需給のバランスを探る調整局面が続いていると整理するのが妥当です。

2025年を通じて見られた「価格は底堅いが、取引は慎重」という状況は年初時点でも継続しており、売主・買主双方が市場環境を見ながら判断している様子が見て取れます。

また、日本国内では直近の衆議院選挙を受けた政策運営や財政状況への見方が為替市場にも影響を与えており、円相場は引き続き変動しやすい環境が続いています。ただし、こうした政治・為替の動きが現時点でハワイ不動産市場の前提を大きく変える段階には至っていないと冷静に整理するのが適切でしょう。

米国の住宅ローン金利は依然として高水準で推移していますが、市場参加者はこの水準を前提とした行動を取るようになっています。急激な金利低下が見込まれる状況ではなく、購入判断には引き続き慎重さが見られます。

グラフ5:Freddie Mac米国住宅固定ローン金利(2026年2月12日時点)

為替市場では円安水準が続いていますが、その背景には日米金利差だけでなく、日本国内の財政運営や政策運営への見方も影響していると考えられます。直近の政治動向を含め、為替は変動しやすい環境が続いていますが、現時点でオアフ島不動産市場の価格形成や取引前提を大きく変える段階には至っていないと整理するのが妥当です。

グラフ6:Trading View  米ドル・日本円為替チャート(2025年2月12日時点)

2026年1月のオアフ島不動産市場は、価格は高値圏で安定している一方、取引件数はやや落ち着き、在庫はコンドミニアムを中心に増加、販売期間は延びるという状況にあります。

市場は過熱局面から安定局面へ移行する過程にあり、急激な価格下落を示す状況ではありません。物件ごとの競争力や価格設定がこれまで以上に重要となる市場環境が続いていると整理できます。

Crossoverではハワイ不動産歴20年以上の不動産ブローカーと日米の不動産を経験した代表を含む全社で、お一人おひとりをサポートいたします。ハワイ不動産の購入・売却・管理についてご興味、ご質問、ご不安等ある方はお気軽にご相談ください。

※グラフ1〜7と表の数字はHonolulu Board of Realtors公表のデータおよび各種参照データを引用しています。