2025年10月ハワイ不動産市場 – 簡単まとめ!

※記事内の図は全てクリックで拡大します。

成約価格中央値:戸建・コンドミニアムともに増加傾向

グラフ1:オアフ島不動産-成約価格中央値(1987年9月〜2025年10月)

戸建コンドミニアム
2025年10月の成約価格中央値$1,162,500$535,000
前月比$1,155,000(0.65%増)$508,750(5.2%増)
前年同月比$1,100,000(5.7%増)$525,000(1.9%増)

2025年10月期の成約価格中央値は、戸建・コンドミニアムともに前月比・前年比いずれも増加となりました。コンドミニアムは今年1月以降で最も高い数値を記録しています。このまま高水準を維持したまま、2025年終盤を迎えられると良いですね。

取引件数:コンドミニアムは前月比・前年比ともに大きく増加、戸建は前月比減少

グラフ2:オアフ島不動産-取引件数(2022年9月〜2025年10月)

戸建コンドミニアム
2025年10月の取引件数261件443件
前月比276件(5.4%減)408件(8.6%増)
前年同月比261件(0.0%増)405件(9.4%増)

2025年10月期の取引件数は、コンドミニアムが前月比・前年比ともに増加傾向を示しました。一方、戸建は前年比では横ばいとなり、前月比では若干の減少となりました。

累計取引件数は先月と同様、戸建の増加傾向が続いています。一方、コンドミニアムは先月同様減少傾向にありますが、前月比でわずか1.7%の差であり、大きな変動は見られません。

表1:オアフ島不動産-取引件数(’23-’25年累計比較)

市場の物件数:戸建は在庫物件数減少!コンドミニアムは先月から微増

グラフ4:オアフ島不動産-市場在庫数(2022年9月〜2025年10月)

戸建コンドミニアム
2025年10月の在庫物件数775件2,341件
前月比798件(2.9%減)2,327件(0.6%増)
前年同月比741件(4.6%増)1,957件(19.6%増)

2025年10月期の市場物件数は、戸建が前月比で7か月ぶりの減少傾向となりました。一方、コンドミニアムは前月比でわずかに増加しました。前年比では依然として増加傾向にありますが、その差は縮小しており、在庫が多かったピーク時から徐々に落ち着きを取り戻しています。

買い手がつくまでの日数(Days on Market)中央値:コンドミニアムは先月から増加、戸建は横ばい

グラフ5:オアフ島不動産-成約までの日数中央値(2022年9月〜2025年10月)

戸建コンドミニアム
10月の買い手がつくまでの日数中央値26日間44日間
前月比26日間(0.0%増)40日間(10.0%増)
前年同月比16日間(62.5%増)26日間(23.8%増)

2025年10月期のDOM(成約までの日数中央値)は、前月比・前年比ともに、コンドミニアム・戸建の両方で増加傾向にあります。特に戸建の前年比は62.5%と大幅な増加となりました。ただし、前月比では先月と同じ日数となっており、現時点では大きな懸念はないと考えられます。

一言まとめ

2025年10月期の不動産市場は、成約価格中央値が先月からさらに上昇傾向を示し、好調な結果となりました。市場在庫件数についても、今年前半の大幅な増加傾向は落ち着きを見せつつあり、安定感が出てきています。今年を通して総じて安定した動きを見せているハワイ不動産市場ですが、残り2か月もこの調子で年末を迎えられることを願います。

2025年11月13日時点の住宅ローン金利は6.24%で、1か月前の6.27%とほぼ横ばいの状態が続いています。2週間前には6.17%まで低下していたことから利下げへの期待が高まっていましたが、その後再び増加傾向に戻ってしまったことが国内ニュースでも大きく報じられています。今後も金利動向の予測は難しい為、注意深く見守る必要がありそうです。

グラフ5:Freddie Mac米国住宅固定ローン金利(2025年11月13日時点)

2025年11月期のUSD/JPY為替は、先月からさらに上昇傾向が続き、再び154円台まで上昇しています。今年夏頃の140円台前後とは打って変わり、2025年終盤には再び150円台後半に乗る勢いを見せています。アメリカでは、先月まで43日間にわたって続いていた政府の一部閉鎖がようやく終了し、今後の経済体制の改善に期待が高まります。ただし、閉鎖終了後も国内の航空便遅延や人員不足の問題はしばらく続く見込みです。

グラフ6:Trading View 米ドル・日本円為替チャート(2025年11月14日時点)

早いもので今年も残すところ2か月を切りました!年末に向けてハワイ不動産市場は持ち前の安定した動きを見せており、今後の成約や在庫動向を注視していきたいところです。一方で、アメリカ国内の金利動向や円相場の変動には油断できない部分もあります。引き続き最新情報を見守りながら、来年に向けた戦略を立てていきましょう!

Crossoverでは、ハワイ不動産歴20年以上のベテランブローカーや、日米両国の不動産事情に精通した代表をはじめ、経験豊富なスタッフがチーム一丸となって、お客様一人ひとりに寄り添ったサポートを行っております。ハワイ不動産の購入・売却・管理に関してご興味・ご質問・ご不安などございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

※グラフ1〜4、表1、表の数字はHonolulu Board of Realtors公表のデータを引用。
※グラフ5はFreddie Macより引用。
※グラフ6はTrading Viewより引用。