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成約価格中央値:戸建は増加傾向、コンドミニアムは若干減少

グラフ1:オアフ島不動産-成約価格中央値(1987年9月〜2025年9月)
戸建 | コンドミニアム | |
2025年9月の成約価格中央値 | $1,155,000 | $508,750 |
前月比 | $1,105,000(4.5%増) | $515,000(1.2%減) |
前年同月比 | $1,112,722(3.8%増) | $517,500(1.7%減) |
2025年9月期の成約価格中央値は、戸建については先月と同様に増加傾向の結果となりました。一方でコンドミニアムについては前月比、前年比共に若干の減少となりましたが大きな変化はありません。
取引件数:戸建、コンドミニアムともに前年比で大きく増加

グラフ2:オアフ島不動産-取引件数(2022年9月〜2025年9月)
戸建 | コンドミニアム | |
2025年9月の取引件数 | 276件 | 408件 |
前月比 | 259件(6.6%増) | 391件(4.4%増) |
前年同月比 | 217件(27.2%増) | 366件(11.5%増) |
2025年9月期の取引件数は、戸建・コンドミニアムともに前月比、前年比共に増加傾向が見られました。特に前年比で見ると、戸建で約27%、コンドミニアムで約11%と大幅な増加を見せました!
累計取引件数は戸建が前年と比べて増加傾向に入りました。コンドミニアムは先月と同様に減少傾向が続いていますが、今月の増加が良い追い風となっていることは間違いありません。

市場の物件数:コンドミニアムは先月から引き続き在庫物件数減少!

グラフ4:オアフ島不動産-市場在庫数(2022年9月〜2025年9月)
戸建 | コンドミニアム | |
2025年9月の在庫物件数 | 798件 | 2,327件 |
前月比 | 790件(1.0%増) | 2,412件(3.5%減) |
前年同月比 | 755件(5.7%増) | 1,887件(23.3%増) |
2025年9月期の市場物件数は、先月に引き続きコンドミニアムが減少傾向を示しています。前年比では依然として増加傾向にありますが、その差は徐々に縮まりつつあり、今月の取引件数の増加とも関連していると考えられます。
買い手がつくまでの日数(Days on Market)中央値:コンドミニアムは先月に続き減少傾向

グラフ5:オアフ島不動産-成約までの日数中央値(2022年9月〜2025年9月)
戸建 | コンドミニアム | |
9月の買い手がつくまでの日数中央値 | 26日間 | 40日間 |
前月比 | 22日間(18.2%増) | 48日間(16.7%減) |
前年同月比 | 19日間(36.8%増) | 31日間(29.0%増) |
2025年9月期のDOM(成約までの日数中央値)は、前月比でコンドミニアムが先月からさらに減少傾向を見せています。ただし、戸建に関しては再び若干の増加傾向が続いています。
前年比で見ると、ここ数ヶ月は50%以上の大幅な増加が続いていましたが、今月は戸建・コンドミニアム共に30%前後まで減少を見せました。今後も減少傾向が続いていくことが望まれます。
一言まとめ
2025年9月期の不動産市場は、取引件数が先月からさらに右肩上がりの傾向を示しました。特にコンドミニアムについては、物件在庫数と成約までの日数が共に減少しており、好調な1か月となったと言えるでしょう。
2025年10月16日時点の住宅ローン金利は6.27%で、1か月前の6.26%とほぼ横ばいの状態が続いています。先月利下げに踏み切ったFRBですが、雇用率が回復していないことや、アメリカで続く政府機関の閉鎖による政府職員や軍人の給与の滞りなどの混乱を受け、今月もさらに利下げされるとの見通しが発表されています。毎月何らかの激しい動きがあるアメリカですが、年内にそれが落ち着くことはまずなさそうですね..

グラフ5:Freddie Mac米国住宅固定ローン金利(2025年10月16日時点)
2025年10月期のUSD/JPY為替は、先月から上昇傾向が続き、150円前後で推移しています。一時は153円台にまで上昇し、今年前半に日常だった150円台後半の水準を思い起こさせる状況もありましたが、現在は何とか140円台に収まっています。早いもので2025年も終盤に近づいていますが、1年間を通して、円安傾向が続いた1年になることは間違いなさそうです。

グラフ6:Trading View 米ドル・日本円為替チャート(2025年10月17日時点)
年内にあと2回の利下げが行われる見通しですが、アメリカでは政府機関の閉鎖や雇用問題の回復には目処が立っておらず、国内では生活に影響を受けている方もいらっしゃいます。一方でハワイ不動産は、外国人投資家の皆様のおかげもあり、総合的に安定した上昇傾向を示した1か月となりました。この調子で、年内もハワイ不動産市場に盛り上がりが続くことを期待しましょう!
Crossoverでは、ハワイ不動産歴20年以上のベテランブローカーや、日米両国の不動産事情に精通した代表をはじめ、経験豊富なスタッフがチーム一丸となって、お客様一人ひとりに寄り添ったサポートを行っております。ハワイ不動産の購入・売却・管理に関してご興味・ご質問・ご不安などございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
※グラフ1〜4、表1、表の数字はHonolulu Board of Realtors公表のデータを引用。
※グラフ5はFreddie Macより引用。
※グラフ6はTrading Viewより引用。