2025年7月ハワイ不動産市場 – 簡単まとめ!

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成約価格中央値:戸建て・コンドともに若干減少

グラフ1:オアフ島不動産-成約価格中央値(1987年7月〜2025年7月)

戸建コンドミニアム
2025年7月の成約価格中央値$1,075,000$490,000
前月比$1,125,000(4.4%減)$510,000(3.9%減)
前年同月比$1,140,000(5.7%減)$509,000(3.7%減)

2025年7月期の成約価格中央値は、戸建・コンドミニアムともに前月比・前年比いずれも若干の減少となりました。コンドミニアムの価格中央値が50万ドルを下回るのは、今年2月以来のことです。来月以降どのように推移するのか注目されます。

取引件数:戸建は減少傾向、コンドミニアムは若干の増加

グラフ2:オアフ島不動産-取引件数(2022年7月〜2025年7月)

戸建コンドミニアム
2025年7月の取引件数249件389件
前月比289件(13.8%減)358件(8.7%増)
前年同月比269件(7.4%減)389件(0.0%増)

2025年7月期の取引件数は、コンドミニアムで増加傾向が見られました。一方、戸建は前月比で約14%減、前年比でも7.4%減となりました。

累計取引件数は、戸建・コンドミニアムともに昨年と比べてやや減少傾向にあります。特にコンドミニアムでは、2023年度と比べて10%以上の減少が見られます。数字の動きは先月とほぼ同様の傾向ですが、今後も引き続き注視していく必要があります。

表1:オアフ島不動産-取引件数(’23-’25年累計比較)

市場の物件数:戸建・コンドミニアムともに久々の在庫物件数減少!

グラフ4:オアフ島不動産-市場在庫数(2022年7月〜2025年7月)

戸建コンドミニアム
2025年7月の在庫物件数852件2,459件
前月比861件(1.1%減)2,542件(3.3%減)
前年同月比722件(18.0%増)1,867件(31.7%増)

2025年7月期の市場物件数は、久しぶりに戸建・コンドミニアムともに若干の減少となりました。前年比で見ると依然として増加傾向にありますが、供給が続いていた市場にとっては、ひとまず安心できる結果となった7月です。

買い手がつくまでの日数(Days on Market)中央値:戸建とコンドともに前年比は引き続き増加傾向

グラフ5:オアフ島不動産-成約までの日数中央値(2022年7月〜2025年7月)

戸建コンドミニアム
7月の買い手がつくまでの日数中央値20日間50日間
前月比24日間(16.7%減)40日間(25.0%増)
前年同月比15日間(33.3%増)30日間(66.7%増)

2025年7月期のDOM(成約までの日数中央値)は、前月比で戸建が若干減少したものの、前年比ではコンドミニアムを含め大幅な増加傾向が続いています。

7月は市場在庫数の拡大が一旦落ち着きを見せたものの、総じてアクセス可能な在庫数の多さには変わりがなく、成約までの日数にも一定の影響が見られる状況です。

一言まとめ

2025年7月期の不動産市場は、「成約価格中央値」や「買い手がつくまでの日数」において引き続き緩やかな動きを見せている一方で、「市場の物件数」は久々に減少傾向を見せ、安定した動きを示しています。

トランプ米大統領が8月20日に米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事に辞任を求めたことは、日本のニュースでも取り上げられました。クック氏は利下げに慎重な姿勢を維持しており、トランプ氏はこれに対抗してFRB理事の多数派を形成しようとしている可能性があるとも指摘されています。現状では利下げの見送りが続いており、すぐに大きな変化があるわけではありませんが、今後もこの動向には注意が必要です。

2025年8月21日時点の住宅ローン金利は6.58%で、1か月前の6.67%からやや低下しています。FRB内でのいざこざは続いているものの、利下げ期待が後退している雰囲気が定着している2025年中頃の状況を受け、住宅ローン金利も当面はこの水準で推移すると見られます。

グラフ5:Freddie Mac米国住宅固定ローン金利(2025年8月21日時点)

2025年8月期のUSD/JPY為替は再び148円台に乗ってきました。為替市場は、7月に行われた日本の参院選や米国の関税交渉の影響を受け、円安方向に動いています。個々の状況によって、ハワイ不動産にとって買い時か売り時かの判断は変わってくるかと思いますが、今後の円安の進行状況には注目していく必要があります。

グラフ6:Trading View 米ドル・日本円為替チャート(2025年8月22日時点)

激動するアメリカ情勢の中にあっても、ハワイの不動産市場は今月も売買ともに総合して安定した動きを維持しています。

Crossoverでは、ハワイ不動産歴20年以上のベテランブローカーや、日米両国の不動産事情に精通した代表をはじめ、経験豊富なスタッフがチーム一丸となって、お客様一人ひとりに寄り添ったサポートを行っております。ハワイ不動産の購入・売却・管理に関してご興味・ご質問・ご不安などございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

※グラフ1〜4、表1、表の数字はHonolulu Board of Realtors公表のデータを引用。
※グラフ5はFreddie Macより引用。
※グラフ6はTrading Viewより引用。