2025年版「ハワイ長期賃貸マーケット」

不動産投資をする上で、賃貸マーケットについての知識と理解を深めることは必要不可欠です。ハワイの賃貸と言えば、ホテルコンドミニアムのような短期レンタルを思い浮かべる方も多いかと思いますが、長期レンタルについてはどうでしょうか?

ホノルル市内の賃貸物件は、その価格が年々上昇していることでローカルに大きなダメージを与えていることが深刻な問題にもなっていますが、果たして2025年1月現在、ハワイの長期賃貸マーケットはどのように動いているのでしょうか。

本記事では、ホノルルを代表する複数のコンドミニアムを参考にしながら、その全貌に迫ります!

全米で最も平均賃料が高い州は?

2024年最も平均賃料が高かった州、それは、なんとハワイ州だったのです。以下の統計は2024年度上位30州のMedian Monthly Rent (賃料の中央値)を示したものです。大都市ロサンゼルスやサンフランシスコが位置するカリフォルニアや首都のワシントンDCを抜いて1位となったハワイ州の賃料の中央値は$1868です。

    データ出典:Zillow Average Asking Rents, World Population Review

統計結果に関しては、複数のポータルサイトがそれぞれの統計を発表しており、若干数字が異なりますが、いずれの統計においてもハワイが最も高い賃料の中央値を示していることに変わりはありません。

また、平均賃料においても、ハワイが$2399で全米1位の数字をキープしています。ハワイ不動産が全米で比較しても、いかに希少価値の高い存在であるか再認識することができる結果となりました。

6つのコンドミニアムから見えてくる家賃相場

ここからは、日本人投資家の皆様から人気の物件6つを参考にそれぞれの家賃相場を間取りごとに見ていきたいと思います。

1. Ko’ula (住所: 1000 Auahi Street, Honolulu)

Howard Hughes社が手掛けるWard Village Projectの第6弾プロジェクトとして2022年に竣工してから、そのデザイン性の高さと充実したアメニティで現在も定評のコンドミニアムです。(物件詳細はこちら

平均月額賃料

間取りsqft (平均)$/Sqft賃料 (平均)
Studio394$7.03$2,719.00
1b609$6.14$3,692.00
2b1001$5.11$5,102.00
3b1457$5.38$7,835.00

2. A’ali’i (住所: 987 Queen Street, Honolulu)

Howard Hughes社が手掛けるWard Village Projectの第5弾プロジェクトとして2021年に竣工。Whole Foods Marketの入っているAe’oの真隣に位置しており、毎日の買い物にも大変便利な立地。最上階の42階にフィットネスクラブ、ヨガスタジオを備えていることでも知られています。(物件詳細はこちら) 

平均月額賃料

間取りsqft (平均)$/Sqft賃料 (平均)
Studio353$7.44$2,603.00
1b536$6.13$3,254.00
2b836$5.58$4,663.00
3b現在該当ユニットなし

3. Ae’o (住所: 1001 Queen Street, Honolulu)

Howard Hughes社が手掛けるWard Village Projectの第3弾プロジェクトとして2018年に竣工。コンドミニアムから同施設に入っているWhole Foods Marketへは住民専用のアクセスがあり、外に出ることなくお買い物に行くことが可能という、これ以上無い利便性を誇ります。(物件詳細はこちら

平均月額賃料

間取りsqft (平均)$/Sqft賃料 (平均)
Studio414$6.29$2,598.00
1b671$5.09$3,391.00
2b940$4.64$4,357.00
3b1,303$5.13$6,688.00

4. Sky Ala Moana West (住所: 1388 Kapiolani Blvd., Honolulu)

レジデンス棟とホテル棟の2棟からなるコンドミニアム。レジデンス棟は完全にホテル棟から切り離され、プライバシーは守られつつも居住者はホテルのアメニティも利用できるという特権がこの建物にはあります。現在話題の新築プロジェクト「MUSE」の開発を行うJLキャピタル社が手掛けた物件でもあります。(物件詳細はこちら

平均月額賃料

間取りsqft (平均)$/Sqft賃料 (平均)
Studio現在該当ユニットなし
1b541$6.09$3,288.00
2b822$5.12$4,212.00
3b現在該当ユニットなし

5. Azure Ala Moana (住所: 641 Keeaumoku Street, Honolulu)

アラモアナセンターまで徒歩3分に位置する利便性が非常に高いコンドミニアムです。周辺の物件と比較すると比較的リーズナブルな価格設定になっているにも関わらず、インテリアデザインへのこだわりやアメニティの充実具合が他と比べても劣っておらず販売当初からの人気を現在も維持しています。(物件詳細はこちら

平均月額賃料

間取りsqft (平均)$/Sqft賃料 (平均)
Studio240$5.50$1,320.00
1b637$4.93$3,134.00
2b992$4.41$4,357.00
3b現在該当ユニットなし

6. One Ala Moana (住所: 1555 Kapiolani Boulevard, Honolulu)

アラモアナショッピングセンター直結のラグジュアリーコンドミニアムの元祖とも呼ばれるのがこちらの『One Ala Moana』です。2012年12月の販売時には、販売開始から僅か29時間で完売したという記録を打ち立て、今なお根強い人気を博しています。(物件詳細はこちら

平均月額賃料

間取りsqft (平均)$/Sqft賃料 (平均)
Studio現在該当ユニットなし
1b807$6.13$4,923.00
2b1275$5.06$6,411.00
3b現在該当ユニットなし

データ出典:HiCentral MLS

ここまで、6つのコンドミニアムそれぞれの特徴と間取り毎の平均賃料をご紹介させていただきました。次はこちらのデータを参考にしながら、実際にどのコンドミニアムが長期賃貸運営に向いているのかをグラフ化してご覧いただきます!

長期レンタルにはどの物件が最適?

ここでは最も長期賃貸に多く出回っている1ベッドルームを参考に、どの物件が長期レンタルに最適であるのかを検証します。以下の折れ線グラフは、1ベッドルーム購入時の$/sqft購入したお部屋の賃貸時の$/sqftを物件毎に表したものです。両グラフ、左から右へ価格が高い物件から並べられています。

どの物件が長期賃貸運営に向いているのかを考えるにあたり、重要になるポイントは、

  1. 購入時のグラフで$/sqftが低いほど賃貸を始めるまでのコストも低くなる
  2. 賃貸時のグラフで$/sqftが高いほど賃貸運営で利益が出る可能性がある

これは長期レンタルから利益を得る目的のみを考えた時の場合ですが、例えば、購入時$/sqftが1番低いOne Ala Moanaは賃貸時にAaliiと同等2位の収益を得ることが出来る計算になりますので長期賃貸に向いていると考えられます。

一方で、購入時Ae’oとOne Ala Moanaよりも価格設定の高いAzureは、賃貸時最下位の結果になっていますので、長期賃貸目的で物件を選ぶ際には、気をつける必要があるかもしれません。Koulaは購入時の価格が圧倒的に高いですが、賃貸時もその座はギリギリ守っている様子ですので、投資利用を含め総合的に見て魅力がありますね。

円安の今だからこそ長期レンタル=ドル収入

いずれにせよ、上の6つの物件全て1ベッドルームが平均賃料$3000以下で出回っていることは2025年現在のハワイではない時代となりました。円安が勢いを衰えない今だからこそ、全米最高値の賃料をキープしているハワイで長期賃貸運営からドル収入を増やしていくという方法をご検討いただくのはいかがでしょうか?

先ほどのグラフ比較の際に、長期賃貸におすすめさせていただいたOne Ala Moanaですが、その目の前に建設予定の物件が前回からたびたびご紹介させていただいている「MUSE」です。

新築プロジェクト「MUSE」の詳細はこちらから!

One Ala Moanaの方が海側に近い配置になりますが、23階建て(約71 m)のOne Ala Moanaに対して、MUSEは40階建て(約126m)で計画が進んでいますので、アラモアナセンター周辺に大きなインパクトを与えること間違いありません。

1月末にはハワイ現地でのショールームも完成予定です。普段使いにこの上ない立地であることから、将来的にはOne Ala Moanaのように長期レンタル運営にも向いているかもしれないですね。是非、ご質問等ある方は何なりとお問い合わせください。

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※ハワイの不動産ライセンスを保持しているCrossover Realty Hawaii LLCの許可を得て、情報を掲載しています。