購入後でも使えるハワイ不動産ローン!大手3行を比較しました!

「ローンが使えればハワイ不動産を買いたいけど、現地銀行は金利が高い」、「既に現金でハワイ不動産を買ってしまったけど、できれば手元に現金を残しておきたかった」など、ハワイ不動産をめぐるローンのご相談は様々です。特に投資物件の購入を検討する際は、戦略的にローンを利用したいとお考えになる方が多いようです。

今回は意外と知られていないローンの使い方、日本国内で手続き可能なハワイ不動産ローン3つをご紹介。3つの商品を比較するので、きっとご自身にあったローンを見つけられるはずです。

こんな使い方も!ハワイ不動産ローン

ハワイ不動産を現金で買ってしまったけど・・・

10年前に念願のハワイ不動産を購入したAさん。ローンでの購入を希望していましたが、不動産エージェントに紹介された現地の銀行でローンを組もうとしたところ、日本の倍以上の金利で驚いてしまいました。ハワイの銀行では元々の金利が日本より高い上に、外国人ということでさらに高い金利が設定されていたのです。手続きもとても煩雑で、泣く泣くローンを諦めて現金で購入しました。

購入後はビーチフロントのレトロなコンドミニアムを満喫しているAさんですが、最近話題のWard Villageでは新しいコンドミニアムが続々と計画・建設されていると聞き、おしゃれなエリアの新築も欲しくなってきました。「でもできれば現金はもう減らしたくない・・・」と決めかねている様子ですが、そのお悩みはローンを使えば即解決です。(1)既に所有しているハワイ不動産を担保に資金を調達し、新しい物件を購入することができます。さらに(2)購入物件からの融資と合わせて、手元資金ゼロで新規物件を購入することも可能!これならAさんも安心して新しい物件を購入することができそうです。

スピード勝負の戸建て購入も現金があれば勝算アリ

常々ハワイに戸建てが欲しいと夢見ていたBさん。最近は思いが募り、物件情報サイトのチェックが毎日の日課です。現金を手元に残すためローンでの購入を検討しており、何件かオファーを入れたこともありますが、なかなか成約に至りません。

パンデミック下でハワイの戸建てマーケットが過熱していることは、これまで本サイトでもご紹介してきました。在宅時間が増えたことでより良い自宅を求める現地のバイヤーと、ハワイからリモートワークをしたい米国本土のバイヤーが、限られた戸建て物件を巡って熾烈な争いを繰り広げているのです。今戸建てを買うならとにかくスピード勝負です。良い物件が出たら即断即決で申し込み、よい良い条件を提示したバイヤーが成約にたどり着きます。日本人バイヤーはただでさえ時差や言葉の壁、現地へ行くハードルの高さから遅れをとりがちですが、その上ローン利用となると、残念ながら成約の可能性はほぼゼロです。

そんな時に強い味方となるのがバックファイナンス。(3)取り急ぎ現金で物件を購入し、購入した不動産を担保に融資を受けることで現金を取り戻すことができます。または、Aさんと同じように(4)既に所有しているハワイ不動産を担保に資金を調達し、キャッシュバイヤーとして参戦することもできます。(5)日本の不動産を担保にすることもできますので、1件目のハワイ物件購入にも利用可能です。

現地で組んだローンの金利が高くて後悔・・・

数年前にハワイで投資物件を購入したCさん。当時既にハワイの銀行に口座を持っており、利回りも良い賃貸物件だったので、日本の不動産担保ローンと比べて多少金利が高くても、現地の銀行でローンを組んでも問題ないと判断。ハワイの銀行で融資を受け、現在も返済中です。実際に返済には問題がないのですが、日本の不動産担保ローンと比較するとやはり金利の高さが気になってきました。

そんな方には借り換えがおすすめです。(6)ハワイの銀行と比較して金利の低い日本の銀行へ借り換えすることで、総支払い額を減らすことができます。ハワイの銀行と日本の銀行では1.5〜2倍近く金利が異なることもありますので、借り換えでセーブできる支払い額はかなり大きくなる場合も。

ハワイ不動産ローンを提供する三大銀行はココ!

現在ハワイ不動産ローンを提供している国内の代表的な銀行と言えば、SBJ銀行、東京スター銀行、西京銀行の3行が挙げられます。まずはそれぞれの銀行について概要をご紹介します。

SBJ銀行

SBJ銀行はShinhan Bank Japanの略で、韓国の銀行である新韓銀行を中核とする「新韓金融グループ」の日本現地法人です。新韓金融グループは、韓国証券取引所およびニューヨーク証券取引所に上場しており、株式時価総額は韓国金融機関で第1位(SBJ銀行調べ)となっています。新韓銀行の海外拠点として1986年に日本進出後、外資系銀行では2番目に国内銀行として金融庁の免許を受けました。2009年9月の開業以来、全国展開し、預金・貸出等の金融商品およびサービスを提供しています。SBJ銀行の円預金は預金保険制度の対象となりますので、安心してお取引いただけます。

ーSBJ銀行の公式ウェブサイト&ハワイ不動産ローンの公式ページ

東京スター銀行

東京に本店を置く地方銀行です。2001年に営業を開始しました。2013年に台湾最大規模の民間金融機関、台湾CTBC Bankが全株式を取得。台湾CTBC Bankは大手金融グループCTBC Financial Holdingの中核企業であり、環太平洋エリアを中心に15の国と地域に展開しています。東京スター銀行はその知見とネットワーク得て、グローバルな目線を持った銀行となっています。ネットバンキングの評価が高い東京スター銀行ですが、ファイナンシャル・ラウンジと呼ばれる店舗を複数構え、個別の相談ブースで資産に関する相談をできるなど、地方銀行の枠を超えた銀行と言えます。

ー東京スター銀行の公式ウェブサイト&ハワイ不動産ローンの公式ページ

西京銀行

1930年に山口県で設立した西京銀行は、山口県周南市に本店を置く地方銀行です。県外では広島県に2店舗、東京にも窓口が1つあります。インターネットバンキングにも対応しており、ネット上で口座の開設も可能です。国内の銀行で初めて女性を副頭取に登用し、女性管理職・総合職増加、職域拡大など、女性の社会進出を積極的に後押ししてきました。また、東京に本店を置く藍沢証券と提携しており、2021年には本店営業部内に藍沢証券との共同店舗を開設。地方銀行の本店内にグループ外の証券会社の店が入る珍しい取り組みとして、注目を集めました。他の2行に先駆けて2018年に海外不動産担保ローンを取扱いを開始し、常に新しいことに挑戦し続ける銀行です。

ー西京銀行の公式ウェブサイト

3行のハワイ不動産ローンを徹底比較!

3つの銀行の概要を掴んだところで、それぞれの銀行が提供するハワイ不動産ローンを見ていきましょう。

共通点

まずは3つのローンの共通点から。何と言っても一番大事な点は、3つのローン全てが日本国内で日本語で手続き可能なことでしょう。3行とも円建てでの融資なので、返済中に為替の影響で返済額が変わることはありません。しかも金利は2.8%と、ハワイの銀行でローンを組むよりも格段に低い金利です。これだけでも大きな魅力です。さらにローンの種類も豊富で、冒頭でご紹介したケースにもしっかり対応しています。


SBJ銀行 東京スター銀行 西京銀行
金利 2.8%
変動金利・保証料込み
2.8%
固定金利・保証料込み
2.8%
変動金利・保証料込み
ローンの
種類
購入・借換
購入・借換・バックファイナンス・ホームエクイティ
購入・借換・バックファイナンス・ホームエクイティ
融資
金額

目安
「不動産購入金額の50%」または「固定資産税評価額の60%」のどちらか低い方 
「不動産購入金額の50%」または「固定資産税評価額の60%」のどちらか低い方 
「不動産購入金額の50%」または「固定資産税評価額の60%」のどちらか低い方 
国内
担保
不要
不要
不要
対象
物件

キッチンのないホテルコンド等の物件もローン対象
(ハワイの銀行ではキッチンがない/簡易キッチンの物件は融資対象外のケースが多い)
キッチンのないホテルコンド等の物件もローン対象
(ハワイの銀行ではキッチンがない/簡易キッチンの物件は融資対象外のケースが多い)
キッチンのないホテルコンド等の物件もローン対象
(ハワイの銀行ではキッチンがない/簡易キッチンの物件は融資対象外のケースが多い)

相違点

SBJ銀行は団体信用生命保険付き、東京スター銀行は法人も融資対象、西京銀行は対象物件・資金使途の幅が広く、三者三様に特色があります。比較しやすいよう詳細を表にまとめました。


SBJ銀行 東京スター銀行 西京銀行
融資
対象者

日本国内に居住する個人で、以下の条件を満たす
・借入時に満20〜60歳で、最終返済時に満80歳以下
・安定継続した収入がある
・保証会社の承諾が得られる
・日本人または永住者/特別永住者の在留資格を持つ
日本国籍の法人及び日本国籍の個人事業主
(個人事業主:事業の他、賃貸物件の所有や購入物件を賃貸予定なども含む)
日本国内に居住する個人で、以下の条件を満たす
・満20歳以上で日本国籍
・直近3年間各年の給与年収2000万円以上、または医師か弁護士
・保証会社の承諾が得られる
対象
エリア
・物件

ホノルルのコンドミニアム オアフ島南岸エリア(エワビーチからハワイカイまで)の不動産 オアフ島全エリアの不動産
融資
金額

1千万〜2億円
1千万〜3億円
(2億円を超える場合は、現地不動産鑑定を取得)
1千万〜5億円
(2億円を超える場合は、現地不動産鑑定を取得)
資金
使途

海外不動産の購入資金
(事業性資金を除く)
事業性資金
・オアフ島南岸に所在する賃貸不動産購入資金
・オアフ島南岸に保有する賃貸不動産を担保とした他金融期間からの借換資金
・日本国内で営まれる事業に利用する資金 など
自由
融資
期間

1〜35年
(保険会社の保証期間内)
1〜5年
(期日での期間延長可能)
1〜30年
最長5年の元金支払措置可能
返済
方法

毎月元利等返済または毎月元金等返済
(いずれもボーナス返済不可)
毎月元利等返済 
毎月の返済額は最長30年で算出
毎月元利等返済
(日本国内の口座からの口座振替による返済可能)
手数料
・事務取扱手数料:融資金額の2.2%(消費税込み)
・繰上げ返済手数料あり
・送金手数料あり
融資金額の1.1%(消費税込み)
・繰上げ返済手数料あり
(融資後2年以内の繰上げ返済する場合)
・融資期間が1〜20年の場合:融資金額の1.1%(消費税込み)
・融資期間が21〜30年の場合:融資金額の2.2%(消費税込み)
保証
会社

日本保証
(原則保証人不要)
日本保証またはJトラスト
(原則保証人不要)
日本保証
(原則保証人不要)
その他
団体信用生命保険付き(保険料は銀行負担)
ハワイ不動産ローンに関する動画あり
ローン利用にあたって西京銀行の口座は不要

最適なローンをどう選ぶ?

同じハワイ不動産ローンでも、3つの銀行で意外と違いがあることがお分かりいただけたでしょうか。「細かな条件を比較して自分にあったローンを選択するのは難しそう」と不安に思われた方、まずは保証会社に相談することをおすすめします。

今回ご紹介した3行が指定する保証会社は株式会社日本保証ですが、日本保証はローンの保証人となるだけではありません。事前に日本保証に相談することで、それぞれのケースにあったローンの使い方やどの銀行のローンが合っているのか、アドバイスを受けることができます。融資をより確実に受けるための前準備など、保証会社ならではのノウハウもありますので、銀行にコンタクトを取る前に一度ご相談してみてはいかがでしょうか。


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