この10年で一気に身近になった海外不動産投資
誰しもが憧れるリゾート、ハワイ。
ハワイに別荘を持つことを夢見ている方も多いかと思います。
ここ10年の間に、日本人の海外不動産に対する考え方、特に心理的なハードルは非常に低くなってきたのではないでしょうか。海外不動産になると、どうしても言語の問題や、商慣習の違いがあり、日本で取引するようには簡単にいかなかったと思いますが、近年は海外不動産を取り扱う日本の不動産会社も増え、日本人エージェントによるサポートも以前に比べると充実してきました。
また、インターネットが当たり前になり、スマートフォンをはじめとした様々なタブレット端末が普及し、いつでもどこでも海外不動産の情報を入手できるようになったことも、海外不動産に対する考え方の変化につながっていると思います。
外国人バイヤーとしては日本人が圧倒的多数
では、実際にハワイ不動産マーケットにおける日本人の購入規模はどの程度なのでしょうか。
米国では、不動産取引の際、「エスクロー」という第三者機関が売主/買主の間に入り、取引の安全性を高めています。取引の間に入るエスクローは、必然的に売主/買主の情報や、取引価格も含め、取引に関する詳細を全て把握することとなります。ハワイで最も大きなエスクロー会社の一つである「Title Guaranty Escrow Services Inc.社」が、毎年、年間の不動産取引に関するレポートを提供しています。そのレポートには「どこの国籍の人が」「どのくらいの件数を」「いくらで取引したのか」の統計が記載されています。
下記が、2013年から2017年までの、ハワイ不動産を購入した外国人のランキングにおける日本の順位と総購入額です。
2013年:日本 第2位 249件-1億8900万ドル
2014年:日本 第1位 291件-2億7800万ドル
2015年:日本 第1位 308件-2億3300万ドル
2016年:日本 第1位 581件-7億5300万ドル
2017年:日本 第1位 438件-5億7870万ドル
歴史的に見ると、長い間、ハワイの不動産を最も多く購入していたのはカナダ人でしたが、2014年に初めて日本が逆転しました。それから4年連続で日本が1位をキープ。ちなみに2017年度の第2位はやはりカナダで、139件-約1億4000万ドル。圧倒的な差で日本が1位なのです。
ハワイへの渡航者数も年々増え続けており、各航空会社はハワイ便に非常に力を入れています。2017年6月28日にはマレーシアのLCC、「エアアジアX」がついにハワイ線にも就航することが決定。関西国際空港⇔ホノルル国際空港が片道約1万3000円と話題を呼び、今後日本人にとってのハワイはますます身近なリゾートとなることでしょう。
見方を変えると、これだけの勢いでハワイ不動産オーナーが増え続けているということになりますね。もちろん、同じ方がいくつもの物件を購入しているケースもあるかもしれませが、それでも「激増」と言っていいのではないでしょうか。
オーナーが増えることで問題も
さて、これだけ日本人オーナーが増えると、色々な問題も散見されてきています。ハワイと言えどもそこはアメリカ。日本とは不動産の購入・売却手続きも違えば、もちろん言語や文化も違います。日本人の不動産エージェントもたくさんいるため、身近に感じますが、いざ物件を所有してみるとやはりそこは異国なんですよね。
様々な問題がありますが、そこはやっぱり購入前にしっかりと知識として押さえておけば避けられる問題が多いようにも思えます。
憧れのハワイ。
だからこそ、買って幻滅なんてことにならないように、しっかりと情報を事前にチェックして、冷静に購入しましょうね。
困ってしまっているオーナーの方は是非お声がけください。何かサポートできるかもしれませんよ。
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