オアフ最難関&最高のコンディション!ハワイでゴルフなら「Hoakalei Country Club」(2)

穏やかな潮風と心地良い気温、トロピカルな植物が彩る鮮やかなフェアウェイ。豊かな自然とリゾート感を満喫できるハワイでのゴルフは、ハワイビギナーにもハワイ通にも人気のアクティビティです。素晴らしいゴルフ場が数多く存在するハワイですが、今回はその中でも評価が高いHoakalei Country Club(ホアカレイ・カントリー・クラブ)のエグゼクティブ・マネージャー、Ken Teraoさんにお話を伺いました。

ホアカレイ・カントリークラブはソニーオープン・イン・ハワイのマンデートーナメントの会場としても使われており、ゴルフ好きの方なら名前を聞いたことがあるでしょう。普段は完全会員制のプライベート・クラブであり、会員とその同伴者以外は足を踏み入れることができない、特別なゴルフ場です。前編では新設されたクラブハウス等の充実した設備や、気になるメンバーシップの詳細について伺いました。後編では難易度が高いと有名なホアカレイのコース攻略法や、ホアカレイが大切にする価値観についてTeraoさんにお聞きします。


前編はこちら
オアフ最難関&最高のコンディション!ハワイでゴルフなら「Hoakalei Country Club」(1)


オアフNo.1の高難易度コース

<Crossover>
ハワイの知人にホアカレイ・カントリークラブの感想を聞くと、皆口を揃えてバンカーが難しいと言います。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
そうですね。ホアカレイのコースには112個もバンカーがありますから、皆さんその印象が強いのでしょう。中には淵の高さが2-3mの深さのバンカーもあります。さらに、18ホール中14ホールは池がありますからチャレンジのコースですね。

難しいコースといえば、私は以前、8年間ハワイで最も難しいと言われるコオラウ・ゴルフクラブのGMを務めていました。コオラウのコースはあまりにも難しいので、現地の人は怖がってしまって、利用客の約85%が観光客でした。残念なことに、コロナ禍ではそれが大きく影響してクローズしまいました。最も難しいとされていたコオラウ・ゴルフクラブが閉鎖してしまった結果、2021年(今年)はパシフィック・ビジネス・マガジンで、ホアカレイがオアフで一番難しいコースに選ばれました。
<Crossover>
「オアフ最難関のコース」と聞くと、腕が鳴るゴルファーも多そうです。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
ホアカレイのコースは7,413ヤードで、オアフだけでなくハワイ州で一番長いコースです。プロのコンペにも相応しいコースです。実際にソニーオープンの予選はホアカレイで開催されますが、参加するプロにも、ホアカレイのコースコンディションやチャレンジを気に入っていただいております。

もちろん7,413ヤードはとても長いので、バックティーから回れるメンバーさんは非常に少ないですが、ティーは青、白、ゴールド、赤とありますので、どのレベルのメンバーさんでも楽しむことができます。1番前のティーは5,035ヤードですので、そこまで長くはありません。多くのメンバーさんが回る白ティーは6,226ヤードで、この程度であればちょうど良い難易度だと思います。

コースはErnie Els(アーニー・エルス)のデザインでバンカーが多いので、アプローチショットがチャレンジングで一番面白いですね。様々なレベルのメンバーさんがいらっしゃいますが、皆さんにご満足いただいています。メンバーの方であれば、バンカーショットのレッスンや、グリーン周りのアプローチのレッスンもありますし、腕を上げるには最適なコースです。
<Crossover>
自分のレベルと相談しながら、何度も挑戦したいコースですね。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
そうですね。チャレンジがたくさんありますし、例えば7番ホールは人気のホールで、シグネチャー・ホールと言えると思います。フェアウェイの真ん中にクリークが通っているんですよ。だからクリークで左と右のフェアウェイに分かれています。真ん中に打つと池に落ちてしまうので、左と右のどちらを狙ってグリーンに行くのか考えなければなりません。こういった面白いデザインが色々あります。

シグネチャー・ホールとも言える7番ホール

初心者にはやっぱり難しい・・・?


<Crossover>
ティーの場所を選ぶことで色々なレベルの人が楽しめるということでしたが、正直なところ、どの程度のレベルからならホアカレイでプレイできますか。例えばですが、コースを回ったことがないような超初心者でも可能ですか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
本当に誰でも大丈夫です(笑)。子どもでも回りますから。First Tee Hawaii(ファースト・ティー・ハワイ)という子どもを対象にしたゴルフの組織があるのですが、ホアカレイはこの組織をサポートしています。ファースト・ティー・ハワイのゴルフコンペがある時は、ホアカレイのコースを練習に提供することがあるのですが、小さな子どもたちもコースを回っていますよ。

18ホール中14ホールに池がありますが、池越えは2・3ホールしかありません。池は大体フェアウェイの横にありますので、あまり飛距離がでなくても、真っ直ぐ飛ばすことができれば池に入ることもあまりない、フェアなコースですよ。また、グリーンは本当に速いので良い練習ができます。軽くパッティングしてボールがブレーキングするところも、テレビで見るプロのプレーのようになりますので、レベルを問わず良い経験になると思います。

ホアカレイのコースはもちろん難しいのですが、工夫次第で各々のレベルに合わせて楽しむことができます。例えば、初心者の方はバンカーに入ってしまったら手で拾って出すとか。プレーのペースだけ気をつけていただければ大丈夫です。1ホール15分以上かかるのであればホールを飛ばして次のホールへ進む、などの気遣いは必要です。初心者でも回れますが、エチケットだけは守ってくださいね。
<Crossover>

ゴルフの技量よりも、気にするべきはエチケットということですね。

<Hoakalei Country Club テラオさん>
ホアカレイに限らず、ゴルフにおいてエチケットはとても大切です。

これはパンデミックになってからの話ですので、少し特殊ですが、感染症対策でバンカーにレーキを置けない、ボールウォッシャーも置けないなど、通常とは異なるルールで運営してきました。最近1年半振りにレーキを置くことができるようになりましたが、レーキが無い状態にメンバーさんが慣れてしまって、バンカーに入った後レーキを使うというマナーを忘れてしまっている方がたくさんいらっしゃいます(笑)。コロナというイレギュラーな状況があって仕方のないことですので、リマインダーをメンバーさんに出していますけれども。皆さんが気持ちよくプレーできるよう、レベルにかかわらずエチケットだけは是非気をつけていただきたいですね。

エグゼクティブ・マネージャーがこっそり教える攻略ポイント

<Crossover>
今後ホアカレイでプレーする方のために、コースの攻略ポイントがあれば教えていただけますか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
最初はフォワード・ティーから回っていただければ、コースのコンディションの良さが分かります。アドバイスとしては、少し奥を狙って打ったほうがいいです。深いバンカーは全てグリーンの手前にありますので、少し奥に打った方が難しいバンカーショットを避けることができます。

ホアカレイはグリーンのコンディションも良いので、とても速いです。普通速いグリーンは固いんですよ。グリーンが固いと、ボールはコンクリートに落ちた時のように奥へ飛んでいってしまうんです。でもホアカレイのグリーンは速いだけではなく、もちろん止まります。上手な人であればバックスピンがかかって戻ることもあります。だから手前を狙うと、グリーンに乗ってもバックスピンでバンカーに入る可能性もあるので、僕はどちらかというと奥を狙います。

プロ御用達!自慢のコースコンディション


<Crossover>
冬場はプロがキャンプに使っていると聞きました。きっと設備やコンディションの良さが信頼されているということですね。

<Hoakalei Country Club テラオさん>
コースコンディションももちろんですが、ホアカレイのドライビングレンジも、プロにとって大きな魅力だと思います。350yardの芝生の打ちっぱなしですから。他のプライベートゴルフ場にはそこまで長い打ちっぱなしはないので、多くのプロから「ソニーオープンの練習をしていいですか」とか「女子オープンの練習をしたいです」とお声を掛けていただきます。フォワードティーからでも、バックティーからでも練習できます。風によってどちらの方向を練習するかを決めることもできます。ドライビングレンジもバンカー付きのアプローチググリーンも、練習用のパッティンググリーンも2つありますので、設備はどこにも劣らないと思います。

プロも満足する設備やコンディションを提供できるのは、オーナーである平川商事のサポートもとても大きいと感じます。私は長年ゴルフ場のマネージャーとして様々なオーナーの元で働いてきましたが、平川商事はベストだと思います。一番にお客様のことを考え、どのようにサービスを向上するか、どのようにコンディションを上げるか、一緒に考え、それを実現するために惜しまずサポートしてくれます。
<Crossover>
これだけ素晴らしい設備やコースのお話を聞いて、ホアカレイ・カントリークラブのメンバーシップに興味を抱いた読者の方も多いと思います。一度コースを体験してから申し込みたいという方のために、無料体験などはありますか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
メンバーシップのマネージャーにご相談いただければ、$200のフィーで視察プレーが可能です。メンバーシップマネージャーか私がツアーをします。ロッカー室、インフィニティプール、ホットタブのジェットスパ、練習場の施設、コースのご案内もします。

ゴルフをするだけじゃない!ホアカレイが大事にする「繋がり」


<Crossover>
インタビューも後半に今更恐縮ですが、ホアカレイのコンセプト「True Blue Friend(トゥルー・ブルー・フレンド)」について教えてください。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
ホアカレイ・カントリークラブのオーナーである平川商事が考案したコンセプト「トゥルー・ブルー」と、友情・友達という意味の「トゥルー・ブルー・フレンド」を掛けています。ホアカレイはコースに池が多く、写真をご覧いただければ分かりますが、青がとても印象に残ります。プロショップの屋根もブルー、インフィニティプールもブルー、レストランの席も青です。
<Crossover>
このコンセプトに基づいて、メンバー同士のコミュニケーションを重視するという姿勢があるんですね。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
プライベートクラブによっては、メンバーが友達や知り合い同士でコースを回るだけのクラブもありますが、ホアカレイでは、フレンドシップの輪を大きく広げたいと考えています。例えば、知らないメンバーとプレーする機会を作るために、「The Members Club(ザ・メンバーズ・クラブ)」というものを作りました。ホアカレイのメンバーさんなら誰でも入れるもので、一緒に大会に出ていただいて、知らないメンバーさんと一緒にゴルフをしたり、お話しをしたり、友情を育んでもらうというものです。これがとても人気がありまして、初めは20名程度でしたが、今は毎月50名ほど集まります。近いうちに60名程度の規模になりそうです。

この他にも、先にご紹介したレストランのイベントや、ハロウィーン、クリスマス、サンクスギビングなど子ども向けのイベントもあります。また、毎年クラブ・チャンピオンシップも開催しています。これは真剣なコンペで、一般の他、シニアとジュニアのディビジョンもあり、どのような年齢でもコンペにも参加することができます。

おまけ!


日本とは少し違うかも?アメリカのゴルフ文化

<Crossover>
ハワイの様子を見ていると、ゴルフを取り巻く文化が日本とは少し違うと感じます。日本では会社の上司や取引先など、ビジネスに関連した利用が多いですが、ハワイでは友人同士でコースを回ることが多いそうですね。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
僕も日本でコースを回ったことがありますが、システムがまず全然違いますよね。午前中に9ホール回って、必ず食事をしなければならない。で、午後に9ホール回る。このシステムでは、ゴルフは1日中かかりますよね。これはハワイとの違いというよりアメリカ全体と異なるシステムです。アメリカでは18ホールを一気に回ります。

ビジネスのツールとしてゴルフを使うというのはアメリカでも同じです。メンバーさんが自分の大切なお客様を接待するために、自慢のコースに連れてきたり、一緒にホールを回ったりします。一方で、メンバーさん同士が友達になって一緒にまわったりすることもよくあります。決してゴルフはビジネスに関連したものばかりではありません。ホアカレイのメンバーは40%が日本の方ですが、ハワイにいらっしゃる時はホアカレイのイベントに参加したり、ローカルのメンバーと一緒に回って、国際的な関係や友情も生まれています。
<Crossover>
ゴルフを通して新しい関係が生まれるのは嬉しいことですね。
日本とハワイの違いという点では、ハワイの方がゴルフをプレーする人の年齢層が広いように感じます。Crossoverのホノルルオフィスにも、友人に誘われてゴルフを始めたという20代の女性スタッフがいます。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
ハワイではどの年齢でもゴルフをします。先ほど話に出たようにファースト・ティー・ハワイに所属する子どもたちも一生懸命に練習しています。私たちはジュニアゴルフもサポートしていますので、高校の試合を開催することもあります。高校生、中学生、小学生のゴルファーもいますし、どの年齢でもコースを回っていますよ。
<Crossover>
最近では松山選手のマスターズ優勝や、日本人女子選手の活躍も見られるようになり、日本ではゴルフへの関心が高まってきています。今回のオリンピックでは男女ともにアメリカ人選手が優勝しましたが、アメリカでもゴルフの盛り上りが感じられますか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
まだコロナが完全に落ち着いたわけでもないですし、アフガニスタンの問題などもあり、心配事が絶えない状況ではありますが、アメリカでもゴルフ人気が上昇してきているのは事実です。これは恐らく、オリンピックよりもパンデミックの影響だと思います。パンデミックであっても、家の中に閉じこもるより外でゴルフをする方が健康的で良い、と。ゴルフ場では他の人と距離がありますので、ゴルフはコロナ禍でも安全に楽しむことができるスポーツとして、メンバーシップやラウンド数が増えています。

アメリカではこのようにコロナの影響の方が大きいですが、日本では爆発的にゴルフ人気が上がるでしょうね。松山選手が日本人としてだけでなく、アジア人として初めてマスターズトーナメントで優勝したのは素晴らしいことです。アジアのゴルファーも、日本人ゴルファーも、彼の躍進によって勇気付けられたと思います。女子では笹生選手の全米女子オープン優勝もありましたね。どちらもゴルフ界にとって素晴らしいことです。

開発が進むリゾートエリア「ホアカレイ・リゾート」


<Crossover>
最近、ホアカレイ・カントリークラブが位置するホアカレイ・リゾートの開発が目覚ましいですね。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
そうなんです。ホアカレイ・カントリークラブは元々長谷工が建設・所有していたものを、2014年12月に平川商事がゴルフコースだけ購入しました。その後クラブハウスを作ったり、レストランを作ったりしてクラブを現在の形に整えました。

ゴルフ場が面する道の反対側の土地は、現在も長谷工が全て所有しており、今ちょうどサーフ・パークを作っています。人工的に大きな波を作り出すウォーターパークです。ラグーンもあり、カヤックやパターボードなども楽しめるようになります。サーフパークの完成後には、ショッピングモールとレストランができるとのことです。位置はちょうどプロショップの反対側ですね。将来的にはホテルも建つと聞いています。
<Crossover>
エンターテイメント施設やホテルが建設され、この先ホアカレイ・リゾートは多くの人が集まるエリアになりそうですね。ホアカレイ・カントリークラブの人気もより高まりそうです。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
そうですね。私たちも是非そうなってほしいと思っています。サーフ・パークはホアカレイ・カントリークラブのすぐ向かいですし、2つの施設の間を走る道はいずれコオリナまで伸びる予定がありますので、周辺一帯が大規模なリゾート地になるのではないかと期待しています。
<Crossover>
本日は有難うございました。最後に読者の皆さんへ一言お願いします。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
ホアカレイは、アロハ・スピリットを感じることができる最高のプライベートゴルフ場です。ご興味のある方はまずはホアカレイまでお越しいただき、是非その良さをご体感ください。お待ちしています。

難しいと評判のホアカレイ・カントリークラブのコースについて、アドバイスも含めて役立つ情報をたくさん教えていただきました。次回ホアカレイ・カントリークラブでコースを回る際は是非ご参考に!

メンバー同士のコミュニケーションを大切にするクラブ文化も、とても印象的でした。普段お仕事のお客様や取引先と回ることが多い方も、ハワイにいらした時は、ホアカレイ・カントリークラブで新しい交友関係に一歩踏み出してみるのも楽しそうです。テラオさん、今回は素敵なお話をたくさん有難うございました。



Hoakalei Country Club

91-1620 Keoneula Blvd
Ewa Beach, HI 96706

(808)853-4343

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