オアフ最難関&最高のコンディション!ハワイでゴルフなら「Hoakalei Country Club」(1)

穏やかな潮風と心地良い気温、トロピカルな植物が彩る鮮やかなフェアウェイ。豊かな自然とリゾート感を満喫できるハワイでのゴルフは、ハワイビギナーにもハワイ通にも人気のアクティビティです。素晴らしいゴルフ場が数多く存在するハワイですが、今回はその中でも評価が高いHoakalei Country Club(ホアカレイ・カントリー・クラブ)のエグゼクティブ・マネージャー、Ken Teraoさんにお話を伺いました。

ホアカレイ・カントリークラブはソニーオープン・イン・ハワイのマンデートーナメントの会場としても使われており、ゴルフ好きの方なら名前を聞いたことがあるでしょう。普段は完全会員制のプライベート・クラブであり、会員とその同伴者以外は足を踏み入れることができない、特別なゴルフ場です。新設されたばかりのクラブハウス等の設備や、気になるメンバーシップの詳細など、普段知ることができないお話まで、日系4世であるTeraoさんが流暢な日本語で詳しく教えてくださいました。

エグゼクティブ・マネージャーはまさかの◯◯!


<Crossover>
早速ですがテラオさん、ご自身について少し教えていただけますか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
ホアカレイ・カントリークラブのエグゼクティブ・マネージャー、Ken Terao(ケン・テラオ)です。長らくゴルフ場のマネージメントをしています。

初めてゴルフ場のマネージメントを経験したのは、西武グループが運営するHawaii Prince Golf Club(ハワイ・プリンス・ゴルフクラブ)でした。そこでマネージャーを9年務め、その後Kapolei Golf Club(カポレイ・ゴルフ・クラブ)へ移り、ゴルフ・オペレーションズ・マネージャーとして同じく9年間運営に携わりました。
カポレイ・ゴルフ・クラブは、ハワイ州の新聞スターアドバタイザーの一般投票で、何度もハワイ州NO.1と表彰されたことがあるゴルフ場です。当時はセコムがゴルフ場を所有していましたが、Pacific Linksに売却し、マネージメント会社とオーナーシップが変わりました。

次にマネージメントしたのは、Ko’olau Golf Club(コオラウ・ゴルフクラブ)です。コオラウ・ゴルフクラブは世界で一番難しいコースとしてオープンしたゴルフ場で、そこで8年間GMを務めました。
そして3年前にホアカレイ・カントリークラブのエグゼクティブ・マネージャーのオファーを受け、現在に至ります。
<Crossover>
素晴らしいキャリアですね。オアフの名だたるゴルフ場ばかりです。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
有難うございます。28年間のキャリアで、ゴルフ場マネージメントについて様々な経験を重ねてきました。
<Crossover>
長くゴルフに携わっていらっしゃるという事で、やはりTeraoさんもゴルフをプレーされるのですか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
はい。過去に2回、PGA(全米プロゴルフ協会)のプロになったことがあります。現在はPGAには所属していませんが、プロ資格は持っています。ただ、ホアカレイに移ってからは忙しくてあまりコースを回ることができず、腕が錆びてしまいました(笑)。
今はお客様からの特別なご要望や、紹介などの限られた機会にプレーするだけですので、コースを回るのは年に4回程度しかありません。
<Crossover>
テラオさんがプロのライセンスを持っていらっしゃるとは知りませんでした。プロゴルファーの視点を持ってマネージメントされたゴルフ場とあれば、押し並べて評価が高いのも納得です。

レビューは高評価ばかり!最新&充実の設備!

23億をかけて新設されたクラブハウス
<Crossover>
ホアカレイ・カントリークラブはここ数年で設備を大幅に改良、増築なさったそうですね。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
はい。2019年に23億のクラブハウスをオープンしたばかりです。併設するレストラン「Reflections(リフレクションズ)」も1から作り上げました。その他ゴルフコースの改造やメンバーシップの拡充も行い、今もまだまだ忙しいです。
<Crossover>
23億のクラブハウスとは贅沢ですね。どのような設備があるのですか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
新しいクラブハウスには、プロショップと広いバルコニー付きのレストランに加えて、会員様専用のロッカー、ご家族で楽しめるプールやジャグジーもあります。
<Crossover>
ホアカレイ・カントリークラブのレビューには、ゴルフコースの他にレストランを高く評価するものが多くありました。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
私たちのレストラン「リフレクションズ」には経験豊かなシェフが2人おり、プライベートゴルフ場の中でもとてもハイレベルな方だと自負しています。

Merriman’s Hawaii(メリマンズ・ハワイ)の副料理長やRoyal Hawaiian Golf Club(ロイヤル・ハワイアン・ゴルフクラブ)のエグゼクティブ・シェフを務めたローカルのシェフRoy Wongと、オセアニア・東南アジアの数々の高級リゾートでエグゼクティブ・シェフを経験してきた日本人シェフ、Shingo Kosakaの二人が料理を提供します。ハワイのベストプライムリブや和牛ニューヨークストリップ、豊富なデザート、素晴らしいワインのコレクションが特に人気です。

料理のクオリティはもちろん、会員の方々に楽しんでいただくために、レストランでイベントも開催しています。イタリアン・ナイトや酒&寿司 フュージョンナイト、シガー&ウィスキー・ナイトなど、毎月テーマを変えてイベントを用意しています。コロナ禍でメンバーさんのストレスを少しでも軽減できればと始めたことですが、とても好評で今も定期的に続いています。8月はお盆のイベントもあります。
ホアカレイのレストラン「リフレクションズ」の美味しそうなお料理を少しだけご紹介!カジュアルな一皿から、ブイヤペースやフレンチ・オニオングラタン・スープなど手の込んだもの、寿司ロールやたくさんのデザートまで、充実のラインナップです。(画像はクリックで拡大します。)

テクノロジーの導入にも積極的!サービス向上への飽くなき追求心

<Crossover>
施設だけでなく、ホアカレイ・カントリークラブではテクノロジー面も充実していると伺いました。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
ホアカレイでは80台のカート全てにGPSシステムを導入しています。英語と日本語両方に対応していますので、日本のメンバーさんにも安心してお使いいただけます。システムにはホールのマップが表示され、例えばバンカーまで何ヤードくらいあるのか知りたい時は、スクリーンをちょっとタッチするだけで、現在地点からバンカーまでの距離がすぐに分かります。さらに、そのバンカーまで打った場合の残りの距離も表示されます。

全くホアカレイのコースを回ったことのない方でも、このGPSシステムを使っていただければ、どこを狙うべきか、どこに打ったら残りの距離がいくらになるのか、すぐに把握することができます。
ホアカレイのコースには、先に位置する池が見えない箇所もあるのですが、GPSを見ていただければ池の場所もすぐに分かります。
<Crossover>
それはとても便利ですね。このような設備はハワイのゴルフ場では一般的なのでしょうか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
いえ、やはりまだGPSがないコースの方が多いですね。私どもでは、従来のカートよりも大幅に軽量化されたリチウムイオン電池採用のゴルフカートにGPSを搭載しました。

他にテクノロジー面では、ロッカー室も全てコンピューターチップで管理しています。各会員様に女性用ロッカー、男性用ロッカーに分かれたのフォブ(非接触型キー)をお渡しして、それを使ってロッカー室をご利用いただくようにしています。

ホアカレイ・カントリークラブのアプリもあります。会員の方はティータムの予約も、お食事の予約も、全てスマホアプリから済ませることが可能です。イベントがある時はプッシュノーティフィケーションで表示されます。例えば「お盆のイベントがあります。サインアップしてください」とか、「ゴルフクリニックを開催します」とか。メンバーさんとのコミュニケーションをとても大切にしていますので、こういったアプリの他、Eメールでもニュースレターでも情報を発信しています。

コロナ禍で逆に会員増!?

美しく整備された芝と輝く水面
<Crossover>
ここ1〜2年、世の中はコロナ一色でしたが、ホアカレイ・カントリークラブにも影響はありましたか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
はい、もちろんです。クラブハウスが完成した頃にちょうどコロナが流行し始め、ハワイはとても難しい状況になりました。ご存知とは思いますが、日本からの観光客がゼロの時期もありました。今も日本からの旅行者数は、コロナ以前とは比較にならないほど少ないままです。JTBやJALパックなど、ほとんどのツアー会社は営業していません。

ホアカレイは会員制ですので、そこまで大きな影響はないと思われるかもしれませんが、私たちのメンバーさんの40%近くは日本の方です。その日本のメンバーさんが来られないという状況は、やはり厳しいです。
<Crossover>
確かにそれは大きな打撃ですね。パンデミックの間、新しい試みとしてレストランのデリバリーをしていらっしゃったと聞きました。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
他のプライベートゴルフ場ではレストランを閉めたところもあったようですが、私たちは営業を続けることに拘りました。私どもには素晴らしいエグゼクティブ・シェフが2人、キッチンスタッフ、マネージメントチームもいますので、レストランを閉めると大変なことになってしまいます。

ではどのようにレストランを維持するか。ロックダウンでみんな家から出られない状況でしたので、じゃあゴルフ場に隣接するお宅のバックヤードにゴルフカートでデリバリーしよう、と。普段はレストランの利用もメンバーの方限定ですが、この時期はコミュニティサービスとして、メンバーではない方にもデリバリーをしました。

デリバリーのお陰でレストランを閉めることなくロックダウンを乗り越えることができただけでなく、このデリバリーがとても人気で、状況が落ち着いてからもマネージャーが会社の車でエバの住宅にも料理を届けるようになったほどです。

ホアカレイ・カントリークラブを囲む周囲の住宅

<Crossover>
それは近隣の方のためになっただけでなく、ホアカレイ・カントリークラブにとっても自慢の料理を体験していただく良い機会でしたね。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
その通りです。デリバリーで私たちの料理を気に入っていただいて、ダイニングメンバーになった方もいらっしゃいます。
<Crossover>
コロナという逆境が新たな会員獲得のきっかけになったとは、意外な結果ではないでしょうか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
デリバリーだけでなく、ロックダウン中のコースメンテナンスに対する私たちの姿勢も評価していただいたと思います。

ロックダウンで収入が無い間、他のゴルフ場では芝の水やりをやめたり、肥料の散布をやめたりしたようです。これは費用削減のための当然の判断です。でもホアカレイ・カントリークラブでは、オーナーの平川商事と私の考えで、「プライベートコースなのだから、誰もコースを回らないような時もベストのコンディションを守ろう」と決め、メンテナンスの手を抜きませんでした。

その結果、ロックダウンが明けた時、ホアカレイのコースコンディションは素晴らしい状態でした。オアフのゴルフ場の中で最高の状態だったかもしれません。それを見て「ホアカレイのコンディションは素晴らしい、メンバーになりたい」という方々がいらっしゃって、メンバーの増加につながりました。

今もまだコロナが落ち着いたとは言えず、日本の方はなかなかハワイに来られませんので、日本人のメンバー数は止まっているんですけれども、現地の方にホアカレイの良さをご理解いただいて、ローカルメンバーシップが増えました。特にソーシャルメンバーシップの増加が顕著ですね。8月には一気に57名も増え、もう定員まで数枠しかありません。(※1)これはコースコンディションやサービス、レストランなど全てにおいてホアカレイの評判がいいからだと思います。

一番知りたい、メンバーシップについて

新設されたクラブハウスとプール
<Crossover>
ホアカレイ・カントリークラブのメンバーになるための条件を教えてください。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
具体的な条件は設けておりませんが、メンバーシップマネージャーが入会希望の方にお会いし、お話しして判断します。私が面談することもあります。
既存のメンバーさんのご紹介があれば、ご紹介のメンバーとしてご入会いただくことも可能です。
<Crossover>
面接した結果、メンバーになれないということもあるのでしょうか・・・?
<Hoakalei Country Club テラオさん>
3年半このシステムですが、今のところはありません(笑)。
<Crossover>
入会を検討している本記事の読者の皆様も、それを聞いて安心したと思います(笑)。新しいゴルフ場ということで、メンバーシップにはまだ空きがありますか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
フルメンバーは定員600名の所、現在約400名のメンバーさんがいらっしゃいます。レジデントメンバー(ハワイ居住者・ハワイ不動産所有者)、ノンレジデントメンバー(ハワイ非居住者)、日本の方、全て含めて残り200枠です。(※2)

ノンレジデントの方は入会金$50,000、年会費が$4,800です。FMBミニマム(会員制クラブの多くが設定している、レストラン利用の最低限度額)は設定しておりません。レジデントメンバーは入会金$35,000、月会費$500、FMBミニマム$100です。フルメンバーシップの場合は、もちろん毎日いくらでもコースを回れますし、打ちっぱなしも無料ですし、メンバー以外の方を同伴者とすることもできます。(※3)

フルメンバーの他にソーシャルメンバーシップがありますが、これは先ほどもお話しした通り、定員まであと数名のみです。今新しく希望者がいらっしゃっているので、すぐに定員になってしまうでしょう。その後はウェイティングリストになります。

ソーシャルメンバーシップ入会金は$3,000、月会費が$150です。毎月1回は無料でコースを回ることができ、打ちっぱなしは1日$5で利用可能です。プール、ジャグジー、ロッカーももちろん使うことができます。ゲストと回りたい方は、$85で3名様同伴が可能です。ソーシャルメンバーは、ゴルフの練習をしたい方に非常に人気がありますよ。これだけ素晴らしい設備で、$5で1日中練習できるメンバーシップは他にありません。(※4)
<Crossover>
メンバーの40%は日本人とのことでしたが、これはフルメンバーに占める割合ですか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
はい、フルメンバーの40%は日本人です。ソーシャルメンバーシップはほぼ100%ローカルの方です。

僕がプロになるために練習していた時、このようなソーシャルメンバーシップがあったらどれほど助かったことか・・・。どれだけお金を節約できたでしょう。プロを目指していたころは、仕事終わりに1カゴ$3を支払って、マット敷のゴルフレンジで毎日3時間練習していました。毎日ボール代だけで$20くらいは使っていたと思います。それがホアカレイのソーシャルメンバーシップなら、$5で一日中芝生で打てますから、こんなに良いメンバーシップはなかなかありませんよ。
<Crossover>
ゴルフを練習したい方にはとても魅力的なメンバーシップです。会員であれば練習場だけを使いに行くことも可能ですか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
はい。フルメンバーであれば1日中無料で練習できます。ゴルフの腕を上げるには最適です。PGAプロもおりますので、毎月1回のメンバーさん用のクリニックや、ゴルフレッスンなどのイベントも開催しています。
<Crossover>
日本人のメンバーさんが多いとのことですが、日本語を話すスタッフはいますか。
<Hoakalei Country Club テラオさん>
私も日本語も話しますし、日本語を話すスタッフはプロショップにもいます。レストランではKosakaシェフが日本語を話します。全く英語を話せないという方でも安心してご利用いただけます。

新しい施設と最新の設備を備えたホアカレイ・カントリークラブ、お話を聞けば聞くほど魅力的です。コロナ禍でも前向きに新しい試みと丁寧な管理を続けた姿勢に、ぜひホアカレイのような信頼できるクラブのメンバーになりたいと感じた方も多いのではないでしょうか。後編ではいよいよ、高難易度と名高いコースについて詳しくお聞きします。コース攻略のアドバイスもいただきましたので、ホアカレイ・カントリークラブを回る予定の方は必見です。

※1〜※4の会員数・各種価格は、お話を伺った2021年8月時点の数字です。現在の情報につきましては、ホアカレイ・カントリークラブまでお問い合わせください。



Hoakalei Country Club

91-1620 Keoneula Blvd
Ewa Beach, HI 96706

(808)853-4343

Facebook

Instagram