ヒルトンと聞けば、誰もが一度は耳にしたことがあるほど、世界的に名高いホテルブランド。創業は1919年、アメリカ発の老舗ホテルチェーンであり、現在では世界123ヵ国以上に7,500軒を超えるホテルを展開し、そのブランド力は揺るぎないものとなっています。
ラグジュアリーからミッドスケールまで、多彩なブランド展開を通じて世界中の旅行者の多様なニーズに応えてきたヒルトン。そんなヒルトンブランドに、今回新たにワイキキの旧「Trump International Hotel Waikiki」が加わり、「Ka La’i Waikiki Beach, LXR Hotels & Resorts」として大規模リブランドと改装が進行中です。この動きにより、ハワイでも再びヒルトンブランドへの注目が高まっています。
本記事では、長い歴史を持つヒルトンの軌跡と、各地で進む最新のヒルトンホテル開発事例を取り上げながら、ワイキキで新たなスタートを切る「Kalai Waikiki Hotel」の魅力についてもご紹介いたします。
「ヒルトンブランド」の歴史

ヒルトンホテルは1919年、アメリカ・テキサス州シスコにてコンラッド・ヒルトン氏によって創業されました。最初のホテル「モブリー・ホテル」は、効率性と快適性を追求するビジネスホテルとしてスタート。その後、1943年にはアメリカ初の全国ホテルチェーンとなり、業界をリードする存在に成長しました。1955年には世界初の空港ホテルを開業し、旅行とビジネスの融合を先取りした存在となります。
ヒルトンは早くから国際展開を進め、1949年にプエルトリコで初の海外進出を果たした後、1950年代にはヨーロッパ、中東、アジアへと進出していきました。そして、日本には1963年、「東京ヒルトンホテル(現在のキャピトル東急ホテル)」として初上陸。これは、アメリカのホテルブランドとしては日本初の進出例でもあり、当時の高度経済成長期にふさわしい象徴的な出来事でした。


その後、1969年には大阪に「大阪ヒルトンホテル」(現在のヒルトン大阪)を開業し、関西エリアでもその存在感を確立。以降、ヒルトンは東京ベイ、名古屋、福岡、沖縄など全国主要都市に拡大を続け、日本国内でも確かなブランド地位を築いてきました。先月には大阪万博の開催に併せて、日本初の「ウォルドーフ・アストリア」が大阪で開業したことから、今後さらなるプレミアム展開が期待されています。
100年以上の歴史と、日本を含む各国で築いてきた信頼が、今日のヒルトンブランドを支えています。
「ヒルトンブランド」の強みとは

マリオット、ハイアット、IHGなど、世界的なホテルブランドは数多く存在しますが、ヒルトンが競合他社に負けず世界中のゲストから信頼され続ける大きな理由の1つは、卓越したブランド力と一貫したサービスクオリティにあります。
100年以上の歴史を持つ老舗ブランドでありながらも、時代に応じて柔軟に進化し続けているヒルトンは、世界中の旅行者から「信頼できるホテル」として広く認識されています。特に、サービスの標準化とスタッフ教育の水準の高さは、ビジネスでも観光でも安心して滞在できるポイントとなっています。思い返せば筆者自身、異国でどこに泊まるべきか分からない時にはとりあえず安心感のあるヒルトンにしておこうとヒルトンブランドホテルに滞在した経験が何度かありました。
さらに、ヒルトンのロイヤルティプログラム「Hilton Honors(ヒルトン・オナーズ)」は、世界でも有数の充実度を誇ることで有名です。ポイントの獲得・使用が分かりやすく、ホテル宿泊だけでなく提携航空会社やショッピングなど幅広い用途に利用可能。さらに、上級会員へのステータスアップグレードの実現性が高く、無料朝食やレイトチェックアウト、客室アップグレードといった特典も魅力です。
実際、多くの旅行好き・ビジネス出張者からは「最も使いやすい会員制度」として高く評価されています。


もう一つ特筆すべきは、ホテル運営における柔軟性と独自性です。ヒルトンはグローバルブランドでありながら、各ホテルが地域の文化や建築美、ライフスタイルに溶け込むような設計・運営方針を重視しています。これは単に「ヒルトンの名前を冠する」だけではなく、その土地ならではの魅力を最大限に活かしながら、グローバルなホスピタリティ基準を両立させるという姿勢に現れています。
たとえば、京都の伝統美を取り入れた「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」や、ハワイの自然と調和した「Grand Wailea, A Waldorf Astoria Resort」など、それぞれがヒルトンブランドでありながらも全く異なる体験価値を提供しているのです。
このようなグローバルでありながらローカルにも根差すアプローチは、他のチェーンホテルとは一線を画す強みといえるでしょう。
最新のヒルトンラグジュアリーホテル
冒頭でも触れましたが、今最も日本で話題を呼んでいるヒルトンホテルに、「ウォルドーフ・アストリア大阪」が挙げられます。2025年4月に大阪で開業、日本初進出となるこのホテルは、ヒルトンブランドでも最高峰のラグジュアリーを体現するものとして注目を集めています。



また、現在ハワイには「Grand Wailea, A Waldorf Astoria Resort」がマウイ島ワイレア地区に位置しています。多彩なレストラン、スパ、プール施設を備え、カップルからファミリーまで幅広い層に人気のリゾートです。Waldorf Astoriaブランドの中でも特に評価が高く、世界中のラグジュアリートラベラーに愛されている代表的なホテルとなっています。


リブランドが行われている「Kalai Waikiki Hotel」と同じLXRブランドの代表例には、京都の「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」が挙げられます。全客室には洗練された和モダンのデザインが施され、一部の部屋では天然温泉付きのテラスも楽しめます。
館内には、四季折々の地元食材を使ったフレンチ料理が味わえるレストランや、天然温泉・スパ施設も完備されています。伝統と現代性を融合させた滞在体験が評価され、国内外のゲストから高い評価を受けています。


このように、歴史あるホテルブランドとしての伝統に各国の最新トレンドを融合させながら、ヒルトンはラグジュアリー層に向けた開発と進化を止めることなく続けています。
カライ・ワイキキ:ヒルトンによるリブランド

そして今、ハワイ・ワイキキでも新たな変化が始まろうとしています。ご存知の方も多いかと思いますが、かつて「Trump International Hotel Waikiki」として親しまれていたホテルが、「Ka La’i Waikiki Beach, LXR Hotels & Resorts」として新たにリブランドされ大規模な改装に着手しました。
ヒルトンの参画により、カライ・ワイキキは今後、世界基準のホスピタリティを備えたラグジュアリーホテルとして再出発します。今回の改装工事では、共用施設および宿泊部屋の両方がリニューアルされる予定で、今年の初夏から来年の春頃にかけて、段階的にリノベーションが進められていきます。
まだ具体的な内装については一般に公表されていませんが、これまでのLXRグループのホテルデザインを見ていると旧トランプホテルとは雰囲気の異なる仕上がりになることが期待されるのではないでしょうか。今から完成が楽しみですね!また旧トランプホテル時代から、コンシェルジュサービスに定評のあった、こちらのホテルですが、先月筆者が宿泊させていただいた際にも以前と変わらない丁寧で温かみのあるサービスをしていただき、どこかホッとしました。
今後リノベーションによって設備やデザインが一新されるだけでなく、ヒルトンの運営ノウハウやグローバルなネットワークにより、より多くの国際的なトラベラーを惹きつける魅力的な滞在先へと進化していくことが期待されますね。
まとめ

ヒルトンは、長い歴史と確かな実績を誇るグローバルブランドであり、常に時代の変化に合わせて進化し続けています。大阪での「ウォルドーフ・アストリア」開業、そしてハワイにおける「カライ・ワイキキ」としての再始動は、まさにヒルトンのブランド力と柔軟な展開力を象徴する出来事と言えるでしょう。
弊社では、カライ・ワイキキでの不動産売買実績も多数あり、先日も「Kalai Waikiki #1617」の成約手続きを完了いたしました。ご興味をお持ちの方は、ぜひ下のお問い合わせボタンよりお気軽にご連絡ください。また、最新の不動産情報をお届けするメールマガジンへのご登録もお忘れなく!
画像出典元:
https://stories.hilton.com/history
https://stories.hilton.com/category/luxury
https://www.tokyu.co.jp/history/chapter03_5_1
https://www.hilton.com/en/hotels/nycwawa-waldorf-astoria-new-york/