入国審査が早くなる「グローバルエントリー」をご存知ですか?

ハワイに到着!も束の間、入国審査は長蛇の列を目の当たりにし、予定していたチェックインやミーティングに間に合わないかも…とハラハラした経験はありませんか?特に繁忙期や複数の国際線が同時に到着してしまうと、入国するのに1~2時間かかることも珍しくありません。そんな悩みを解消してくれる「グローバルエントリー」プログラムが、ついに日本国民に全面解放されました。

本記事では、グローバルエントリーの概要と申請方法について詳しく解説します。旅行やビジネスで頻繁に渡米される方は、この機会にぜひ申請を検討してみてはいかがでしょうか?

ついに日本人も申請可能に!グローバルエントリーとは?

「グローバルエントリー」は、米国税関・国境警備局(CBP)が運営する入国審査の迅速化プログラムです。限られた国の国民しか利用できず、これまで日本国籍保有者向けに設けていたグローバルエントリーの試験的プログラムでは申請者数に上限があった為、広く認知されていませんでしたが、2024年冬から日本国民にもグローバルエントリー申請が全面開放されたことにより注目度が高まっています。

このプログラムは、事前審査を通過した信頼性の高い旅行者を対象としており、空港の専用キオスクで指紋認証をするだけで、通常の入国審査を省略できます。また、グローバルエントリーのメンバーになると、同時に米国内の空港での保安検査をスムーズに通過できる「TSA PreCheck」も利用可能になります。

コロナ以降、日本人旅行客の回復に悩まされているハワイ州のグリーン知事は、日本政府に対してもこのプログラムを推奨しており、2月11日には、在ホノルル日本総領事館と訪問者の増加を目的としたグローバルエントリーの普及を含む2025年度の行動計画に合意したことがローカルニュースでも取り上げられていました。

グローバルエントリーの申請資格

冒頭でグローバルエントリーが日本人国民に全面解放されたと述べましたが、具体的な申請には次の条件を満たす必要があります。

  • 14歳以上であること。(18歳未満の申請には親または法定後見人の同意が必要)
  • 有効なパスポートと該当する場合は査証(ビザ)を所持していること。
  • 事前審査を通過すること(背景調査や犯罪歴の確認が含まれる)

基本的な申請条件は至ってシンプルなものになっていますが、例えば学生ビザを所持している場合には、在学証明書として入国審査でパスポートと一緒に提示が求められるI-20のスクリーニングを入国審査官と行う必要がある等、ケースバイケースな対応が求められるという説もありますので、申請条件を満たしているからといって必ずしもグローバルエントリーに参加できるわけではないのかもしれません。

長期滞在ビザ等に関する具体的な措置についてはアメリカの税関・国境警備局もしくは弁護士までお問い合わせすることをおすすめします。またこのプログラムは、観光ビザ(ESTA)で入国される方も申請対象になりますので誰でも気軽に参加することが可能です。

グローバルエントリーへの申請費用は$120(万が一審査に落ちた場合の返金措置はなし)で5年間有効な資格を受け取ることができます。18歳未満の申請者については、親または法廷後見人がグローバルエントリーの登録者もしくは申請者である場合、申請費用の$120が全額免除されます。

申請の流れ

申請は以下の手順で進行します:

1. オンライン申請:

2. 事前審査:

  • オンライン申請後、戸籍謄本(過去3ヶ月以内発行)を東京入国管理局に郵送もしくは持ち込み、米国政府が申請者の情報を確認し、身元調査を行う。(アメリカではなく、日本の役所になります。)

3. 対面面接:

  • 事前審査で承認が下りると、米国内のグローバルエントリー登録センターにて面接。最終の合否判断は、面接後その場で告げられることが多い。(米国内の多くの主要空港では、事前予約なしでウォークインの面接を受けることが可能です。)

現時点では、日本に特設の登録センターは用意されておらず、面接は米国内の空港もしくは登録センターで受ける必要があります。面接自体は英語で実施されますが、簡単な身元確認の質問と顔写真や指紋の採取がメインのようですので、英語が得意でない方でも受験可能な内容になっています。

以前、日本でグローバルエントリーの試験的プログラムが行われた時には、現地の面接官が来日し、東京と大阪で面接が可能になった期間もありましたので、今後再び日本で面接を受けることができるようになる可能性も考えられそうです。またハワイでは、ホノルル国際空港内に面接会場が設けられていますので、日本で事前審査まで行ってから、空港に到着した際、面接だけ受けて合否をもらうことが可能です。営業時間は以下の通りですので、時間にはご注意ください。

日本人にとってのメリットは?

1. 入国審査の待ち時間短縮

 アメリカに到着すると、入国審査や税関手続きのために長時間並ぶのが通常です。しかし、グローバルエントリーを利用することによって、空港の専用キオスクで手続きをスムーズに完了でき、待ち時間を大幅に削減できます。特にビジネス目的で頻繁に渡米される方にとってはこの上ないメリットになるのではないでしょうか。

2. 米国内線の保安検査もスムーズに!

グローバルエントリーの利用者は、米国内の移動時にTSA PreCheckも同時に利用できるため、国内線の保安検査もスムーズに進むことができます。TSA専用レーンでは、靴やベルト、薄手のジャケットの着脱が不要な他、パソコンや液体物を取り出す必要がないため、通常のレーンよりも大幅に時間短縮して検査を済ますことができます。

通常、TSA PreCheckには申請料$78が発生しますが、グローバルエントリーには無償で付いてくるのでかなりお得になります。

まとめ

現在、日本語対応や国内での面接会場の整備が進んでいないため、申請をためらう方も多いかもしれません。しかし、年間に3~4回以上渡航される方や、入国審査での長時間の待機が負担に感じる方にとっては、大変便利なプログラムです。まだ登録されていない方は、ぜひこの機会に申請をご検討されてはいかがでしょうか?

なお、グローバルエントリーが認証された場合でも、ESTAやビザの申請は別途必要となります。特にESTAで渡航される方は、申請を忘れないよう十分ご注意ください。基本的には、ほとんどのビザ保持者が利用可能ですが、Fビザ、Mビザ、Jビザの方については、入国時に厳格な書類確認が求められるため、グローバルエントリーの利用を推奨しないという法律事務所の見解もあります。申請の際は、専門家にご相談されることをおすすめします。

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