2025年に入り、長らく延期されていたコオリナ地区の「アトランティスリゾート」開発計画に大きな動きがみられました。当初、中国企業 「China Oceanwide」がプロジェクト統括を行なっていましたが、ここ数年資金不足により大幅に開発が遅れていました。そんな中、カリフォルニアの不動産開発会社「Kam Sang Co.」がアトランティスリゾート建設予定地を含めた43.55エーカーの土地を購入したことが明らかになり、本格的な開発が進んでいくことが発表されました。
アトランティスリゾートはおおよそホテル500室とバケーションコンド500室、計1000室を予定し、ハワイ最大級のリゾートプロジェクトになることが期待されています。建設予定地は日本人の方も多く訪れる「アウラニ・ディズニー・リゾート＆スパ」の隣接地。
本記事では、そんな大注目の「アトランティスリゾート」開発計画の最新情報をお届けさせていただきます！
「アトランティスリゾート」をご存知ですか？
「アトランティスリゾート」の元祖である、Atlantis Paradise Island Bahamas は1998年にバハマ最大のテーマパークリゾートとして誕生しました。古代都市「アトランティス」をモデルとして造られており、約2500室の客室からなる4つのホテルタワーをはじめ、巨大な水族館や海底トンネル、カジノ、プール、ウォータースライダー、40以上のレストランなど大充実の設備が特徴です。
その後、2008年にAtlantis The Palm がドバイにオープンして大成功を収めた後、2018年には中国にAtlantis Sanyaが、そして2023年にドバイ２つ目となるAtlantis The Royalが誕生しました。
バハマのアトランティスリゾートは現在Marriott Internationalによって運営されており、後に出来た３つのホテルはドバイに拠点を置くKerzner Internationalが運営を行なっているため、ブランド名は同じでありますが、その運営の仕方は大きく異なるようです。今回、ハワイのプロジェクトについては25年契約でKerzner Internationalが運営を行う予定で計画が進んでいます。
Kerzner Internationalは日本ではあまり馴染みがないですが、アトランティスリゾートの他にもOne&Onlyというラグジュアリーホテルを世界中に展開していることで知られています。現在は主にヨーロッパやアフリカ大陸で展開されており、宿泊費も平均して１泊20-30万円台という高値がつけられています。
今季、アメリカでは初となるOne&Onlyが運営するラグジュアリースキーリゾートがモンタナ州にオープンすることもあり、Kerznerがアメリカでも徐々にその知名度を上げていくことが予想されます。
気になるプロジェクト概要
アトランティスリゾートは「アウラニ・ディズニー・リゾート＆スパ」と「ビーチヴィラ・アット・コオリナ」の間に位置する約26.3エーカーのラグーンフロントに建設予定です。コオリナ地区に訪れられたことのある方であれば、ディズニーリゾートの隣から広がる空き地に心当たりがある方も多いのではないでしょうか？この空き地がまさにアトランティスリゾートの建設予定地にあたります。
2016年、中国の 「China Oceanwide」がこの土地を4億2400万ドル以上で購入していましたが、経営難が続いており、2023年度には正式に経営破綻が発表されました。その後、カリフォルニアの不動産開発会社「Kam Sang Co.」の関連会社である「Newage Ko Olina」が購入価格のおおよそ半額にあたる約2億1600万ドルでこの土地を取得して、China Oceanwideに代わって開発計画を進めることになりました。
アトランティスリゾートの開発期間は約5年と推定されており、約500室のホテル客室と500戸のバケーションステイ（コンドミニアム）を備える予定です。計画段階である現在、アメニティの詳細などについては公表されていませんが、これまでのアトランティスリゾートでは、プール、ゴルフ場、巨大シアターや水族館などホテルの外に一歩も出なくても数日飽きることなく滞在できるようなアメニティが用意されています。
また、バハマのAtlantis Paradise Island BahamasやドバイのAtlantis The Palmがファミリー層をターゲットした巨大アミューズメントパークのような完成に仕上がったのに対し、最新のAtlantis The Royalはこれまでとは一変した、大人が楽しめるシックで一段と高級感が溢れるデザインになりました。今回のプロジェクトがどのような空間テーマでデザインされるのか今から楽しみですね！
補足ですが、上に掲載させていただいている完成予想図は、数年前にChina Oceanwide が開発を進めていた時に公開したものになりますので、今後デザインが大幅に変更されるであろうことをご了承ください。
もう１つのホテル開発計画
実はアトランティスリゾートに加えて、開発を引き継いだ「Kam Sang Co.」社はThe Beach VillasとMarriott’s Ko Olina Beach Clubの間に広がるすでに取得済みの17.3エーカーの土地についても新たなリゾートホテルを建設する方針で動いており、現時点では、リージェント、マンダリンオリエンタル、セントレジス、ウォルドルフ・アストリア、フェアモントといった一流ホテルブランドの誘致を検討しています。
Kam Sang Co.は南カリフォルニアに拠点をおき、パンダエクスプレスの創設者と共同でラスベガスのマンダリンオリエンタルを購入し、後にウォルドルフ・アストリアへリブランドしたことで知られています。
まだまだ計画段階ではありますが、これら２つの巨大リゾートホテルが次の5年で完成に向けて建設されるとするならば、コオリナ地区への注目が世界中から集まることは間違いありませんね！現在、Crossoverではコオリナ・ゲートコミュニティのタウンハウスを販売中です。今後、さらに希少価値が上がっていくであろう物件を現在マーケット最安値の価格で販売しておりますのでどうぞこの機会にご参照ください。
引き続きに「アトランティスリゾート」の進捗についてはアップデートがあり次第随時こちらの記事を更新していきますので、どうぞお見逃しないようメルマガ登録をおすすめいたします！ハワイ不動産に関するお問い合わせは下のフォームよりお気軽にご連絡ください。
