数字で見るコロナ禍のハワイ不動産

ハワイの大手エスクロー会社Title Guaranty Hawaiiより、2020年1〜9月のハワイ不動産購入者に関する統計が発表されました。四半期毎に公開される本レポートですが、コロナ禍という異例の事態においてどのような数字となったのでしょうか。

 

件数・総額ともに日本人が第1位

資料1:ハワイ不動産購入者国別統計

転載元:Title Guaranty Hawaii

アメリカ国外の購入者としては、例年に引続き購入物件数、購入総額ともに日本が1位となりました。昨年同時期の数字が購入物件数248件、購入総額$263.1ですので、比較すると約5分の2に減少したものの、日本人の変わらぬハワイ愛が感じられる結果となりました。

各国の昨年同時期との比較は以下の通りです。

2020年 vs 2019年
  2020年1〜9月
購入物件数
2019年1〜9月
購入物件数
2020年1〜9月
購入総額
2019年1〜9月
購入総額
日本 100 248 $102.3M $263.1M
カナダ 44 85 $50.9M $93.2M
韓国 9 19 $6.3M $23.7M
ニュージーランド 6 5 $11.7M $2.0M
ドイツ 5 ランキング圏外 $3.8M ランキング圏外
シンガポール 4 4 $14.3M $8.4M
香港 2 9 $6.2M $11.2M
中国 2 5 $2.2M $4.4M
台湾 1 7 $3.4M $5.4M
バハマ 1 ランキング圏外 $2.0M ランキング圏外

 

米国内での取引は比較的堅調

国別の数字を見ると大幅な市場の縮小のように思われますが、これは海外の購入者に関する数字です。資料1右上の円グラフにあるように、ハワイ不動産市場において海外購入者による購入物件数は全体の1%、購入総額は2%に過ぎません。この円グラフを昨年同時期のものと比較すると以下の通りです。

2020年
2019年

国内外の購入者を合わせた成約数は昨年比約85%・総額は約87%と、減少はしたものの、大打撃というほどの数字ではありません。このことから、ハワイ居住者・アメリカ本土居住者によるハワイ不動産の需要は低下していないことが分ります。

ご参考までに、ハワイを含むアメリカ居住者によるハワイ不動産購入に関する統計は以下の通りです。

資料2:アメリカ国内の購入者州別統計

転載元:Title Guaranty Hawaii

当然ながらほとんどの物件はハワイ州居住者によって購入されており、購入物件数の約90%、総額の約75%を占めています。次いでアメリカ西海岸の購入者が約半数を占めている形です。昨年同時期のハワイ州住民による購入物件数が11,885件、総額が$7.4Bですので、物件数・総額共に前年比約9割と、やはりコロナの影響は限定的であると分かります。

「物件の売却を検討していたけれど、コロナの影響で売れないかも・・・」、「こんな時期にリスティングしたら足元を見て買い叩かれてしまうのでは?」と躊躇している方、是非ご相談ください。内見時の人数制限など、通常時と比較して多少のネックはありますが、日本で想像するほど市場は悪くありません。むしろ、エリアによっては成約価格は現在上昇に転じています。成約価格に関する詳細は次の記事にてご紹介しますので、どうぞお楽しみに。